あんつぁんの風の吹くまま

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チャイナにおける尊王と攘夷 (チャイナリスク その三)

 日本における明治維新の成功と、チャイナにおける民主革命の失敗は、尊皇派と攘夷派の対応の違いにあったと云える。

 チャイナでは、共産党が尊皇派で解放軍が攘夷派と云う構図になっている。解放軍により国民党政府を台湾に追い落として、共産党が中華人民共和国を樹立したけれども、実際は鎖国したのと変わりなく、革命に成功した訳ではなかった。そして、ソビエトとのイデオロギーの対立を招き、孤立無援に陥って国の経済は破綻してしまった。

 そこで初めて開国の必要性に目覚めたのだが、ここが重要な点であって、気付いたのは攘夷派の解放軍ではなく、尊皇派の共産党幹部だけだったと云う訳である。日本の大陸侵略(進出)が何を意味していたかを理解した、周恩来、トウ小平は敗戦国となった日本に支援を求めることで、開国に反対する攘夷派の解放軍をなだめてきたのだ。従って日本の支援無くしてチャイナの発展はなかったし、今後も日本の支援が無ければ共産党政権は崩壊してしまうだろう。

 今から見ると、市民が立ち上がった天安門事件の時が本当の革命のチャンスだったのだが、トウ小平は知日派の周恩来(=林彪)、胡耀邦、そして自身の失脚の経験から、解放軍側についてしまい、民主革命はついに起きなかった。

 当然のごとく、共産党も国民の信頼を失いつつある。いま日本は、支援を続けつつ民主革命を待つのか、共産党政権と手を切って民主革命を起こさせるのか、難しい決断を迫られているのかも知れない。
by antsuan | 2007-03-18 14:55 | 政治・経済 | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2007-03-19 12:58
日本と組んだところが得をしている、それを中国や北朝鮮も知っているはずです。そこを旨く使わないと。アメリカ追随だけではダメだと思います。
Commented by antsuan at 2007-03-19 13:38
・米国に追随しているから、他の覇権国も米国の真似をしたがるのでしょうね。世界で一番信頼出来る国なのに、そこで損をしていることを我が国民はそろそろ気付いていいのではないでしょうか。