あんつぁんの風の吹くまま

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チャイナリスク (その二)

 死を見つめながら「大地の咆哮」を書いた杉本信行元上海総領事も、靖国問題については心が揺れていた。それは、チャイナのことを想い、そして日本のことを想うがゆえの迷いであった。自国の利益だけを考える心の狭い外交官ではなかったのだ。

 日本はチャイナの中央政府の代わりに「草の根ODA」を農村部に実施して確実に成果を挙げている。また、数十ヶ所ある日本語学校はどこも盛況で、「私はみなさんが大嫌いな日本人です」といっても、大きな笑いが起きるほどみんな日本のことを知っている。草の根外交は成功を収めているようだ。

 しかし、「金を貸すバカ、返すバカ」と云う言葉が普通にあるような、民族内でも"信頼すると"云う意識の希薄な人々に、日本のことを信頼させるのは至難の業のような気がしてくる。

 また、数千年の歴史を持つ国が、かつての朝貢国に先を越され侵略された屈辱感、つまり他の覇権国家に侵略された以上の屈辱感を持っていることを考えれば、残念ながら、日本は下手に手を差し伸べることは避けるべきとしか云えなくないだろうか。
by antsuan | 2007-03-16 15:21 | 政治・経済 | Trackback | Comments(0)
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