あんつぁんの風の吹くまま

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リップサービス

 「肉声」、こんな言い方していいんですか。
文芸春秋四月特別号に「昭和天皇 戦時下の肉声」と題するものが載っている。しかし読んでみると、侍従が書いた日記のことではないか。これだったら座談会の記録はみんな肉声と称していい訳だ。こういう言葉の拡大解釈が記事の捏造の原因にもなると思う。

 さて、いま「大地の咆哮」(元上海総領事が見た中国)と云う本を読んでいる。著者の杉本信行氏は自身の余命が幾ばくも無いことを知っての執筆であった。それだけに読みごたえがある。

 周恩来は日本を知っていた。チャイナの共産党は、イデオロギー闘争によりソ連と対立して孤立無援になった時、初めて、日本の大陸での戦いを理解したのだと思う。国交回復の時に、周恩来は「日本が満州を支配してくれたお陰でまた我が国の領土になった。ロシアが支配していたら永久に戻らなかっただろう。」と謝辞を述べている。これは皮肉ではなく本心なのだ。

 マッカーサー元帥も朝鮮戦争を指揮して初めて、太平洋戦争がなんだったのかを理解し、米国議会で「あれは日本とって自衛のための戦争だった」と証言している。

 韓国の朴大統領は、米ソ冷戦が激化するに及んで日韓国交回復を決断した。朴大統領は朝鮮人でありながら日本帝国陸軍の士官学校を出ていることは知る人ぞ知る事実である(だから差別は無かったのだと此処でわざわざ言うつもりはない)。しかし、周恩来のように「今日の韓国があるのは日本が併合してくれたお陰で、清国や、ロシアが支配していたらそうにはならなかっただろう。」と言ったとは未だ聞き及んでいない。

 リップサービスでもいいからそういう発言を韓国首脳がしていれば、お人好しの日本は何を言われても黙っていると思うのだ。
by antsuan | 2007-03-14 13:31 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)