あんつぁんの風の吹くまま

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チャーチルの外交

 大英帝国を没落させた男ウィンストン・チャーチルは日本の外交に愚痴をこぼしていた。

 日本人は無理な要求をしても怒らず、反論しない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それが出来ない。それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると英国議会は、さらに今まで以上の要求をしろという。無理を承知で要求して見ると、今度は、笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことをいうとは、あなたは話の分からない人だ。ことここにいたっては、差し違えるしかない」といって突っかかってくる。

 これは、大英帝国の誇る戦艦プリンス・オブ・ウェールズとレパルスの二隻が日本の海軍航空隊によってあっさり撃沈され、大英帝国の威信を失うことを心配しながらの感想なのだ。

 チャーチルは、「日本にこれほどの力があったのならばもっと早く言ってほしかった。日本人は外交を知らない」という。外交とは駆け引きのゲームであって、礼儀を尽くしたり誠心誠意の話し合いは外交とはいわない、と言いたかったのだ。

 と、日下公人氏の「よく考えて見ると、日本の未来はこうなります」に書いてある。これを読んで、矢作俊彦氏の「悲劇週間」で、堀口大學の父、堀口九萬一に云わせた言葉、「外交は言葉でする戦争だよ」を思い出した。
by antsuan | 2007-02-22 23:59 | 政治・経済 | Comments(0)