あんつぁんの風の吹くまま

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立ち読みでいいから読んでほしい



 司馬遼太郎氏の体験談による日本国感を、魚住昭氏は「国家とメディア」に書いているが、日下公人氏も「よく考えてみると、日本の未来はこうなります。」(ワック出版)で、同じ司馬遼太郎の体験談を引用して、日本国の見る視点を述べている。

 私が日下公人氏の評論を高く買っているせいかも知れないが、この本の「この国」から「わが国」へ、という第一項だけでも読む価値があると思うので、敢えて「立ち読みでもいいから」という不謹慎な題名を付けてしまった。

 まえがきの中で、『日本人はどうしても、共存共栄、諸行無常、悉皆成仏、万霊平等で考えるが、キリスト教の考えはぜんぜんちがっている。その相違は社会制度や人間関係の隅々にまで及んでいるが、それが見えない人は気安く国際親善や国際協力を唱えるのである。』『日本人はキリスト教抜きの欧米しか知らないらしい』という、日下氏にとっての"日本の発見"を述べているが、本当に我々にとっても「新しい日本発見」のための本のようだ。

 また、『日本が世界を導く時代』という項目で、日本人は確実に「自信を回復」したと、一番に感じているのが、一般国民、二番目が実業界、三番目が政治家、四番目が官界、五番目がマスコミと学会。さらに、本当は日本への評価は外国のほうが高いので、一番目は正しくは外国ということになると、評している。ここでも、小泉総理を支持した国民を愚民の衆のように評した、魚住氏の「国家とメディア」と際立った違いを見せているのが面白い。
 
 とにかく何はともあれ、日本人が元気になる本であることは間違いない。
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by antsuan | 2007-02-18 23:40 | 政治・経済 | Comments(6)
Commented by cazorla at 2007-02-19 14:48
今 韓国の大統領がスペインに来てますが やはり日本ももう少し外交に力をいれてもいいのでは・・と思います。
Commented by antsuan at 2007-02-19 21:54
・カソルラさん、今の日本は「朝貢外交」されるほど外交力が強くなってきているとこの本には書かれています。
もやはきれい事は言わない替わりに、品格もあり、経済援助も軍事援助もしてくれる国として信頼され、各国の首脳が東京詣でを申し出て外務省が悲鳴を上げているそうです。
「国家の品格」という本がベストセラーになったように、国民の意識は完全に変化してきていて、日本が世界を導く時代になってきたと日下氏は述べています。責任も重くなることを覚悟しなくてはなりません。
Commented by cazorla at 2007-02-20 07:49
でも在外大使館の自立が以前より少なくなっているようですが・・・・
Commented by antsuan at 2007-02-20 08:34
・それは『インテリジェンス武器なき戦争』手嶋龍一・佐藤優著によれば、外交官が国家のために働いているという意識が希薄になって、省益中心の仕事をしているからです。アベちゃんが補佐官制度を導入したのも外務省不信が根にあったと思います。
Commented by cazorla at 2007-02-22 15:03
夫が 日本の外務省で働いていましたので外交関係の方との交流がありました。 希薄にならざる終えない状況というのもあると思います。 外交は国家のため といいながらも 他国との外交が国家が必要だと思ってない場合はどうでしょうか。
Commented by antsuan at 2007-02-22 16:38
・国家が注視していなくとも国家を背負って仕事をした外交官は少なくないと思います。堀口大學の父、堀口九萬壱はライフログに載せた「悲劇習慣」にもあるように、米国政府に気兼ねする日本政府の意向に従いながらも外交官の任務以上にメキシコ革命に係わりました。杉原千畝しかり。
しかし鈴木宗男議員とともに逮捕された、重要視していない国とのパイプを繋いでいた佐藤優氏は外務省のエリート組のスケープゴートにされてしまいました。外務省のどす黒いものを感じます。
ナチスドイツにべったりくっついてしまった松岡洋右のようになっては困りますが、国を背負う気概のある外交官を大事にするべきですね。
これから元上海総領事杉本信行氏の「大地の咆哮」を読むところです。

やっぱりご主人はスペインの007だったんですね。(笑)