あんつぁんの風の吹くまま

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受験は運命の分かれ道

 また大学入試の季節がやってきました。親におんぶで抱っこの日本の教育制度は改める必要があると思うのですが、そういう自分もずいぶんと親のすねをかじらせてもらいました。

 代々医者の家系だったので、父は当然息子を医者にさせようと思っていたようです。しかし、私の三つ上の兄は全くそんな気はさらさらなく文科系の大学に行ってしまいました。そこで父は私に期待をかけていたようなのですが、自分は人の為になる仕事だから医者になるのも好いなぁと軽くしか考えていなかったので、勉強などろくにする訳もなく必然的に大学受験は失敗しました。

 丁度、学生運動による安田講堂占拠のあおりで東大の入学試験中止事件があった時です。その混乱を理由に自分の不勉強を棚に上げてしまって予備校もしょっちゅうサボっていましたから、一浪後の大学受験も全部不合格でした。

 しかし、これはずっと後になって教えてもらったことなのですが、ある私立大学の医学部から入学金を積み増せば合格させると言う連絡があったのです。いわゆる裏口入学です。そのことを知った女事務長はあちこち奔走して当時で二千万円のお金を用意して父の前に持っていったところ、馬鹿息子にそんな金をつぎ込む訳にはいかないと言ってその話をご破算にしてしまいました。

 父は私を三浪ぐらいさせるつもりでいたようですが、自分自身は二十歳になったら親のスネは噛るまいと考えていたので、さっさと自衛隊に入隊してしまいました。

 誰にとっても受験は運命の分かれ道なのですが、父が急死して経営を引き継ぎ今まで来たことを考えると、あの時は別の道に行ってしまったけれど無事にもとの道に戻って来たんだなぁとつくづく感じます。

 そして、その女事務長こそが「ブログのストーカー」で書いた縁談の時に背中を押してくれた上司であり、「一月はいろんな酒が飲める」に書いた、結婚披露宴の時に母親代わりとなって涙でハンカチをくちゃくちゃにしていた上司なのです。

*「ブログのストーカー」(平成十八年十二月十二日)の非公開設定を解除しました。
by antsuan | 2007-02-03 12:40 | 身の回り・思い出 | Comments(6)
Commented by gabefunyaa at 2007-02-03 14:02
亡父は、私を医者か薬剤師にするつもりだったようなのですが、私が小学1年のときに風邪をこじらせてあっけなく他界。
そのおかげで「のほほん」と理学部へ進学することができました。
受験はかなり人生の分かれ道になりますが、日本の会社社会では、大学で何を学んだか、はあまり重視されませんね。
不思議なものです。
Commented by antsuan at 2007-02-03 20:59
・gabefunyaaさん、でんでんむしさんもご両親を知らずに育ったそうですが、人生、何処に運命の分かれ道があるか分かりませんね。逆に言うと何処に運命の分かれ道があっても不思議ではない世の中だと思って活きて行くべきなのかも知れません。そういう認識がないからこそ想定外のことが起きると大騒ぎをするのですね。せめて大学ではそういうことぐらい学んでほしいものです。
Commented by anthonberg at 2007-02-04 04:14
antsuanさん、こちらでははじめまして。じーんとするお話です。日本では当たり前のように高校に行き、『いいところに就職する』為に大学に行くという雰囲気もあり、大卒なのに自分の道が決められない人も多いですよね。先日学校でこんな話をしていたのですが、結構どこの国でも『いい生活』をする為に10歳くらいから自分の生きる道を決めてそれに向かうという方針のようです。私はやりたかった事が美術だったので食べて行けないし色んな仕事をして結局介護に進んだので最初から一つの道を選び貫いている人は尊敬しています。何の為に大学に行くのか、せっかく高いお金をかけているのだから目的を持って欲しいものですね。
ちなみにデンマークでは高校進学率が未だ40%程度です。15歳で自分の道を決めているから専門の勉強をするのです。学歴で左右されないから有り難いです。←私は専門学校卒なので。(^^;;;
Commented by cazorla at 2007-02-04 09:33
おとうさまもご立派な方だったんですね。
あんつぁんも すごくまっすぐな方だと思います。
自分自身にすなおな気持ちで道を選べ とエマーソンが言っています。
エマーソン 困ったなーと言う時は いつもぱらぱらと読む本です。
Commented by antsuan at 2007-02-04 21:43
・anthonbergさん、こんばんは。私は大学を出てからもう一度レントゲン技師の資格を取るために専門学校に通いました。日本も奨学金制度を充実させて若いうちから自分で自分の進路を決めさせるべきだと思います。
 道産子のanthonbergさんはそちらの環境に溶け込んで居られるのでしょうが、お身体お大事になさってください。
Commented by antsuan at 2007-02-04 21:44
・cazorlaさん、父は戦前の人間ですので家庭人としては問題ありでしたが患者さんに対しては本当に優しい人でした。ある意味あの頑固さには頭が下がります。父の性格は継ぎたくないと思っていたのですが、やはり変なところを継いでしまったようです。(^.^;