あんつぁんの風の吹くまま

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『中国農民調査』という本

 先日、チャイナの水事情をからめて人民の実態をホンのちょっと書きましたが、チャイナの農民、農村部の実態を明らかにした本がある事を知りました。一昨年一月に出版されるや直ちに発禁処分となった『中国農民調査』(陳桂棣・春桃著、人民文学出版社)で、日本では文芸春秋より翻訳本が出版されています。

 それによると、農民は都市住民と区別されて農民戸籍を与えられ、生まれながらに二等国民として差別され搾取を受けている事実、都市住民に与えられている国家による教育も無く福祉も無く、地域のインフラも整備される事もない、ただただ悲惨な状況が書かれているのです。さらに国家の庇護がないどころか、農民には都市住民には無い農業税を始め、数々の重税、さらには労働の供出が義務づけられていて、こうした苦境を訴えて殺された多くの農民の事例が人名、地名ともに同書には実名で報じられているそうです。

 これを日本が無視していけない理由はもうおわかりでしょう。チャイナの現共産党政権はこうした農民の凄まじい怒りをどうしても回避する必要があって、そこで出て来たのが靖国参拝や日本の過去の戦争批判なのです。毛沢東や周恩来、鄧小平ですら何も言わず解決済みとした日本の歴史問題をぶり返す事によって、農民の怒りと不満を必死にかわそうとしているのです。

 九億に上るチャイナの農民の怒りをかわすために、日本に濡れ衣を着せようとしている一党独裁の現共産党政権に、どうして理解を示す必要があるのでしょう。バカというより、チャイナの農民のためにも、そしてそういう腐敗した支那人と戦って靖国神社に祀られている祖先のためにも、謀略宣伝の濡れ衣を断固はねつけるべきなのです。

 ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏がチャイナを訪れ、謀略宣伝の館、南京大虐殺記念館に行ったそうですが、その行為は、馬賊に痛めつけられ国民党軍の略奪にあい共産党の文化大革命で粛正された人民の声無き魂に、泥を塗っている事と変わりはないのです。

 チャイナの安定と平和は、一党独裁の共産党政権が存在する限りやって来ない事を、チャイナの人民のみならず日本国民もはっきりと理解するべきでありましょう。
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by antsuan | 2006-09-14 23:11 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)
Commented by realutopia at 2006-09-15 09:19
中国農村部出身の友人がいますが、地方の暮らしは本当に大変みたいです。友人からの仕送りで何とか暮らしていけるそうですが、たまに帰郷する際には、隣近所からのお土産の催促がまた厳しいそうです。逆に、上海上流階級出身の友人は、ヒルズ族など目じゃない暮らしをしています。正確な人口も把握しきれない(しようとしない?)くらい巨大な国家ですが、少しでも貧富の差を解消しないと、いつか爆発しそうです。
Commented by antsuan at 2006-09-15 10:06
・今日の新聞に農村部で一万人のデモがあったと報じていましたが、デモではなく暴動でしょう。しかし、もはや口を塞ぐ事も出来なくなっているほど農村部の実態は酷いと思われます。