あんつぁんの風の吹くまま

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信頼を得る事

 ランドマークタワーの展望台が雲に隠れて見えなくなる今にも雨が降りそうな天気の中、みなとみらいパシフィコ横浜で開かれた経営セミナーでクロネコヤマト(ヤマト運輸)元社長の都築幹彦氏の「新規事業の成功と失敗の要因」という講演を聞いて来ました。

 成熟していたかに見えた運輸産業に風穴を明け、宅急便と云う新たなサービス分野を切り開いた成功と、そこまでに行き着くいくつかの失敗についての話しは、許認可でがんじがらめになっている医療産業に身を置くものとして多いに参考になるものばかりでした。

 お客様第一、本当に経営者はそう思っているのでしょうか。そんなことはない、利益が第一なのだけれども、その利益の基になるものがお客様との「信頼関係」なのです。

 ヤマト運輸は、今まで築き上げてきた家電製品関係などの法人客との信頼関係を涙をのんで断ち切り、一人ひとりの個人、各家庭のお客様の信頼を得る必死の努力をした事が、今日一流会社といわれるようになった理由なのです。しかし、そこにいたるまでには、役員会でも法人客を切る事について反対され労働組合でも反対されるような四面楚歌の立場に立たされても揺るぎない決断をし、ジリ貧で後が無い企業経営においても将来を見据えたしっかりした社会展望を怠らなかった、社長と常務の血のにじむ苦労があったのです。

 決断力と将来を見る目、これこそが経営者の一番必要な職務であり能力なのです。

 国の発展についても同じ事がいえましょう。今日の日本の発展は諸外国からの「信頼」を勝ち得た結果なのです。もはや覇権主義、帝国主義の国は国際社会では生きて行けない時代になりました。残念ながら米国はまだそのことに気が付いていないようです。猿谷要氏の「アメリカよ、美しく年をとれ」を読んで、我々日本人はアメリカの歴史を知らな過ぎると思います。

 同盟国日本は、米国に対して国際社会からの信頼がいかに大切かを諭す責務があると思います。というか、米国を説得する事が出来るのは日本しか居ないでしょう。そして、これが出来れば世界平和も夢ではなくなると考えています。このような事の出来る日本の指導者が一刻も早く誕生する事を祈るのみです。
by antsuan | 2006-09-09 00:01 | 政治・経済 | Comments(11)
Commented by realutopia at 2006-09-08 14:26
世界平和実現のために日本が出来る事・・・まさにantsuanさんのおっしゃる通りですね。これまでの日本は、アメリカの属国のように振舞ってきたように思います。大国の暴走を抑え、正しい方向へ導く理性ある安全弁として、日本が役に立てる日が来ることを、私も願っています。
Commented by antsuan at 2006-09-08 22:25
ネイティブアメリカンの滅亡を思うと日本が米国と戦った先の大戦は全く正当化されて然るべきです。しかし、リンカーン、ケネディなどのリベラルな人々はそれに気付いています。彼らが声を上げる助けを日本はもっと積極的にするべきでしょう。
Commented by cazorla at 2006-09-09 07:37
ヤマトは好きな会社です。 運輸省に賄賂を払わず 裁判で運輸のルートの許可を得た 法の精神そのものの会社。 正義を感じます。
Commented by saheizi-inokori at 2006-09-09 10:22
同感です。先の戦争はアメリカの中国・東亜進出によって起こされたものだと思いますが、日本が東亜共栄圏という理念を持ちながら本来共助して米英に立ち向かうべきアジアの人を蹂躙してしまったことが悔やまれます。(ある種の必然であったとせよ)。同じレベルに自らを落とし、外交の拙劣さもあいまってアメリカを正義の味方にしてしまった。
繰り返してはならないと思います。
ヤマトの例が物語るようにトップとそれを助ける補佐役がどういう考え方をもつかがすべてを決める。
その点、現在進行中の総裁選を見ると悲しくなります。
Commented by antsuan at 2006-09-09 16:16
なかなか真似の出来ない事ですね。それを会社が一丸となってやったのですから。是非、次期総理もこの会社を参考にして国を一流にして欲しいものです。
Commented by antsuan at 2006-09-09 16:19
脱亜入欧がいけなかったのでしょうか。第一次世界大戦の勝利に驕りがあったのでしょうね。この辺から武士道を忘れるというか失われてしまったような気がします。
対抗の民主党が情けなさ過ぎますな〜。
Commented by eaglei at 2006-09-10 08:30
ブッシュの犬であったブレアは、イギリスの世論に押されて退陣ですね! 小泉さんも同様に犬です。

次期総裁も同様かと心配です。
Commented by antsuan at 2006-09-10 09:04
いやいや小泉さんはしっかりとした戦略家だと思いますよ。本当の敵は自民党の古い体質だったのですから。外交では相手に負けを意識させるような名を取りましたしね。米国に対しても脅かされてしっぽを振ったのではなく、今までのどの総理でも真似の出来なかった恩を売ったのです。惜しまれての退陣ですから凄いものです。
Commented by cazorla at 2006-09-13 06:37
ブレアも犬ではなかったと思います。 EUの中で フランスとドイツに対抗するには アメリカの力が必要だったと言うだけです。 EUの中のシステムってなかなかたいへんなんです。 そう言う意味で スペインもアスナールが退陣しましたが アスナールなきあとのスペインは かなり大変なことになってます。 
Commented by antsuan at 2006-09-13 10:19
しかし労働党のブレアさんがあそこまでブッシュべったりだったのには驚きでもありました。英国と日本のそれぞれの立場と安定を考えると、日英が同盟関係を結ぶ事は理想的でもあるように思えます。
Commented by cazorla at 2006-09-14 00:29
確かに日英同盟は理想的かもしれません。  今 ちょっとバランスが
つまり力関係とか そう言う意味で 悪いな と感じます。