あんつぁんの風の吹くまま

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恋を聞かせて下さい


 島崎藤村が初恋と言う詩を書いたのは年を取ってからという事を聞いた事がある。もう恋というものが出来なくなってようやく自分の恋を語る事が出来るのだろうか。ライフログに掲げた悲劇週間も百歳を超えた堀口大學が自分の若い時の恋を書いた事になっている。

 最近になってようやくあのような情熱的な恋を理解出来るようになってきた。多分、恋を理解するという理性的行為はもう恋が出来なくなってしまった事を意味していると思う。と、あたかも恋をした事があるようにを書いたけれども本当の事を言えば恋なんて一度もした事がない。

 もちろん、本能的なというか肉体的な男と女の関係に関心がなかった訳ではないけれども、いや、むしろそちらのほうはビデオデッキが出始めたときにVHSメーカーに勤めていた友人から真っ先に購入していかがわしいビデオを見ていたぐらい熱心だった。ただ、本能的な肉体的な恋と精神的な心でする恋とがどうしても一致しなかった。映画などで、たとえばディートリッヒがゲーリー・クーパーを追いかけて行くシーンで終わる「外人部隊」のあの恋に狂った歌姫の盲目的姿に、自分の心がついて行けなかった。

 私に好意を寄せてくれていた女性が何人かいた事をあとで知ったけれども、こちらからアプローチしたいと思わなかったのは何故なのだろう。多分、精神的に大人になっていなかったのだろうと思う。今になってそんなことを知ってももう遅い。なんてバカだったのだろう。せめて、そういう恋物語を聞かせてもらって夢の中で自分と重ね合わせてみたいと願うこの頃なのだ。
by antsuan | 2006-08-30 07:31 | 身の回り・思い出 | Comments(10)
Commented by saheizi-inokori at 2006-08-30 09:45
苦い思い出のほうが多いですね、私も。晩生というか、臆病、見方によってはずるかった。
Commented by antsuan at 2006-08-30 12:37
自分は晩生と云うよりもやっぱり未熟者だったと思います。女性に理想を追い求め過ぎてたと云うか。(^^ゞ  甘い想い出が一つもない。
Commented by reiko_06sp at 2006-08-30 17:12
その理想の女神が奥様ということです^^
たくさんの恋より一人の人を心底愛する方がいいですよぉ~
(私は愛されたいケド、、追われたいタイプですね 笑)
Commented by antsuan at 2006-08-30 19:02
理想の女性に出会っても、戦後の特に団塊世代の日本の男は身を引いてしまう性格が強かったのです。恋する資格も無い人間だとイザとなっては思い込んでしまう。だから吉永小百合さんと結婚しようとする若い男が現れなかった。少子化問題にも絡んでくるのですが、何か日本の男を弱くしている社会的なものがあるように思うのです。こんな他人の所為にする弱い男に魅力を感じる女性はいないですよね。「風と共に去りぬ」の男性版の「悲劇週間」、この恋物語は私にとって刺激的でした。追う恋をしてみたかった、本音です。
Commented by ohara at 2006-08-30 19:03 x
恋とは、実らなかった愛、未完成な愛というモノなんでしょうかね。どうも恋というモノが即物的に考えられないのです。
 敢えて考えれば、小学6年生の時、ピアノを弾いている音楽教師へのほのかな想い、の様なモノですかね。
 其れよりも、これは恋だ!!と言うものがあります。
小学国語読本の「天の羽衣」に出て来る、天に舞い戻っていって仕舞う天女への想いです。今でも永遠の恋人です。
Commented by antsuan at 2006-08-30 19:23
決勝での敗戦投手のように”燃え尽きる恋”に今頃憧れています。(笑)
日本人だけに特別に人気がある「ローマの休日」は永遠の恋人を理想としている証拠かも知れません。
Commented by seilonbenkei at 2006-08-31 01:34
私はいつも追いかける恋しかしたことがないから、いっぺんでいいから「女捨てるのって難しいじゃん」なんてセリフ言ってみたい。
Commented by antsuan at 2006-08-31 06:07
本当に贅沢なんだから、セイロンベンケイさんは。(-_-)_zzz
私もくやしいから「海に恋しているから女には興味ない」って言っておきましょうか。
Commented by さかぴぃ at 2006-08-31 20:30 x
残暑お見舞いありがとう 皆さん仲良く並んだお写真いいですね 恋は恋いでも御家族へのおもいやり これがほんとの男の恋いなのさ。
Commented by antsuan at 2006-09-01 07:01
さかぴぃさん、どうもです。
うん、これで決まりですね。