あんつぁんの風の吹くまま

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車の無い写真から

 今日はみどりの日、いや、昭和の日で湘南の海は行楽客でにぎわっていた。ヨットは余り出ていなかったけれどもウインドサーフィンがアメンボーのように海岸付近を行ったり来たりしていた。海には少し靄がかかって富士山はおろか江ノ島も見えない。海は何の変哲もないが、気象によって景色は大きく違って見える。そう云えば、江戸川土手を歩くの気象の時間の写真を拝見して、二通りの思い出で感慨にふける事があった。

 一つは、幼少時代の福島の風景を思い出した事である。福島市の中心部を流れる阿武隈川の河原の風景も四季折々に内陸地特有の気象変化があって懐かしく思い出される。此れはどうやら自動車が写っていないせいもあるようだ。自分の小さい頃は福島市内でも乗用車は殆ど見かけず、エンコして乗客が降りて後ろから押すのを手伝ったりしていた貧弱なバスか、オート三輪車ぐらいだった。そんな訳で車の無い道路を見るだけで簡単に昔に戻れるのかも知れない。

 もう一つは停泊中の船からの眺めに似ている事。朝日夕日は、停泊中の船上から見る眺めも中々おつなものがあるのだ。日が落ちて夜の団らんの家々に明かりの灯る頃も、音の聞こえないテレビのような、うまく表現出来ないけれども、何かほっとする眺めで時が止まった気がする。白い闇の静けさ、自分が別の時空に行ってしまうかのような錯覚を起こしてしまう朝霧は厳かな恐怖である。

 違う所と云えば、雨だろうか、海の上の雨は雨粒が大きくどちらかと云うと雨らしい雨なのだ。しかし、これは場所によっても違うかも知れない。残念ながら東北や日本海側の海は航行した事が無いので分からない。いずれにしても四季折々と云うよりも日々によって刻々と変わる景色、その素晴らしさは自動車社会の喧騒から離れた場所だから言えるのだろう。
by antsuan | 2005-04-30 07:46 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(2)
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Commented by knaito57 at 2005-04-30 12:12 x
文字ばかり多い「江戸川」に寄っていただき恐縮です。訪問者がご自分のイメージをふくらませてくれるのは嬉しいことです。船上で見る朝日夕日はさぞかしと思いますし、海の表情もそれぞれずいぶん異なるのでしょうね。
Commented by antsuan at 2005-05-01 07:42
車のない身近な風景、とてもいいですね。どうやったら人は此の自然と折り合いをつけて生きて行けるのか、考えること頻りです。