2006年 08月 03日
「差別」で客を訴える!?積水ハウスの韓国人職員が、差別的な言葉を何時間も言われたとして客を相手に提訴するという事件が報道されました。客を訴えるということは余程のことではないかと思います。会社側も職員の訴訟費用を肩代わりするというのですから、かなりの差別を受けたのではないかと想像するのですが、正直言って、およそ商売において、そのような差別で訴えるのは腑に落ちません。はっきり云えば、信頼されなければ差別されても仕方がないではないかと云うことです。 日本人は開国以来どれほどの差別を受けてきたか、多分そういうことを学校教育では教わっていないのだろうと思います。しかし本当は教えるべきでしょう。そしてそういう差別を克服した祖先の、堪え難きを耐え忍び難きを忍んだ日々を思い起こすことが出来れば、自然と祖先を祖国を誇りに思うはずです。 では祖先はそのような差別にたいしてどのような事をしたのでしょうか。それは商売に限らないことですが、信頼を得ようと技術や態度で相手の上を行く努力をしたに他なりません。これを武士道というのだと思います。相手の上を行くということはこれもある意味で差別ですが、正当な差別です。商売に差別は付き物です(人種差別も含みます)。客が満足してくれなければどんなに優秀な素晴らしい製品であっても買ってくれないのですから当たり前のことなのです。優秀な製品は素晴らしい商品とは限らないのです。 かなり前からのことなのですが、外国が日本に外国の製品を買わないのは差別だと言い出しました。特に米国辺りが押し売りしてきます。牛肉などが好い例でしょう。それに対し、それは差別ではない押し売りだと言ってはいけないのでしょうか。 言うまでもないことですがはっきり言いましょう。日本の企業や日本人は様々の理不尽な差別を、技術をもって相手を満足させる事によって信頼を勝ち取り、跳ね返してきたのです。私が積水ハウスの経営者だったら、その韓国人職員に「最高のサービスをして韓国人の優秀さを見せてやれ」と発破をかけます。ですから、今回の事件に関してはそういう指導教育をしない積水ハウスの経営能力を疑いたくなります。
by antsuan
| 2006-08-03 13:10
| 思想・瞑想・時代考証
|
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Comments(9)
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seilonbenkei at 2006-08-03 19:31
コメント迷いましたが、拙ブログでも同じニュースで記事を書いていますので・・・。
人それぞれの商売哲学はあると思うのですが、私の場合、商売における信頼関係は契約の上に築かれるものだと思っています。が、契約と信頼のどちらが先というわけではなく、同時進行という感じですね。 さて、自分が差別を受けてきたからと言って、他者を差別することの免罪符にはなりません。例えば自分の身内が外国人に殺されたとします。だからと言って、その恨みを犯人でもない外国人に向けるのは大間違いです。心情はくめますが。 この客は何が気に入らなかったのか知りませんが、クレームをつけるのなら仕事に対してつけるべきでした。仕事をしたのが日本人だろうが韓国人だろうが関係のないことです。仕事になんの関係もない国籍をとやかく言われて腹が立つのはあたりまえです。 イチローが言っていますね。どんな記録を持っていても、「しょせん日本での記録だろ」と言われるのがたまらなく腹が立つ、と。積水のニュースは、イチローがアメリカ人に差別されて訴訟を起こしたと同じことと私は見ています。その訴訟を、日本球界ではなく、大リーグがバックアップするわけですよ。すばらしい話だと思いませんか?
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antsuan at 2006-08-03 22:09
私にとってこの提訴はあまりにも不自然に思えるのです。想像ですが、そのうち三流週刊誌がこの提訴した在日韓国人の素性を暴いてくれるのではないでしょうか。
イチローは大リーグにバックアップされているのではなく、あえて大リーグの差別の中に飛び込んで行った訳ですよ。だからWBCに出場して差別している連中の上に立とうと奮起したのです。日本人だったら差別に対してそのような対応をすると云う事を言いたかったのです。大和魂ですね。
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seilonbenkei at 2006-08-03 23:59
コメント読んで、あり得るかもと思いました。>そのうち三流週刊誌が
情報仕入れたらぜひ教えてください。このニュースかなり興味持ってますので、お願いします。
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saheizi-inokori at 2006-08-04 09:56
日本といってもその昔は半島の人と一緒であった。日本列島の中だって一つではなく東北と九州、琉球、など明らかに異なる文化や種が存在していた、「最初から日本という国があったわけじゃない」という網野善彦の「”日本”とは何か」を読むと差別することのバカらしさを感じます。近親憎悪なのですか。
捕鯨禁止はアメリカ人による日本人に対する人種差別だとは思いますが。
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saheizi-inokori at 2006-08-04 09:58
記事に載っている事件については双方の言い分とか真相がはっきりしないとなんともコメントしかねますが。
antsuanさんのおっしゃる武士道には賛成です。
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antsuan at 2006-08-04 12:43
どうやら真相は別のところにあるような気がします。
話しがズレますが、差別が無くなったら小説やら落語は面白くなくなってしまうのではないかと思うのですが。
ノルマントン号事件とか学校では教わらない歴史は沢山ありますね。
そういう事はやはり知ってる人が発信していくべきなんでしょうか。 営利企業が損得抜きに訴訟をやるとも思えないので真相は別のところにあるのでしょう。
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antsuan at 2006-08-04 23:12
祖先の英雄的な誇れる事をわざと教えない、こういう差別こそ問題にすべきでしょうね。
積水ハウスのお偉いさんは同和問題関連に力を入れているそうで、差別に敏感なようですが、お客が会社を訴えれば決行狼狽えるのではないかと思いますよ。
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saheizi-inokori at 2006-08-05 11:04
そうですね。人間の気持ちの底に「俺の方が優れている、それを認めさせたい」という衝動があることは否定できない。そういう人間を描くところに文学とか落語があるのかもしれません。問題はそれをどういう視点で描くかですね。
滑稽なものとして笑い飛ばすやり方が落語かもしれません。 |
平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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