あんつぁんの風の吹くまま

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ようやく「三丁目の夕日」を観た

 革靴に小石が入ると思っていたら穴が開いていた。今は直すより買った方が安いが昔はすぐに修理に出したものだ。そんな昔の事を思い出していたら、友人の家にDVD[ALWAYS三丁目の夕日]が置いてあったのを見つけて、早々に借りてきて観た。

 泣いた。微笑んだ。また泣いた。西岸良平氏の漫画に出てくるほっぺたがポチャッとしたキャラクターのイメージにぴったりの娘。また、子役達がいい。そうなのだ、あの子が私なのだ。団塊の世代、私のこどもの時代とそっくりオーバーラップする。

 小学校一年の夏、私達家族はクラス全員の見送りを受けて福島駅をあとにした。そして、あの上野駅のごった返した風景。上野駅は東北人にとって特別の駅だった。

 しかし、あの時代、子供にも大人にも厳しい現実があった。そして女にも男にも。なのにどうして明るい明日を信じる事が出来たのだろう。古里があったからだろうか。祖国があったからだろうか。いやいや安住の地の約束、東京タワーがあったからかも知れない。
by antsuan | 2006-06-29 16:51 | 身の回り・思い出 | Comments(8)
Commented by ykblues1224mat at 2006-06-29 20:17
長崎県西彼杵の炭坑の島で小学生3年生の秋まで過ごしました。
炭坑は閉鎖、毎日の様に学友が島を離れていきました。クラスに最後に残ったのは私を含めて8人程。とうとう私も島を離れる日、長い紙テープで繋がれた一番の友人と私。本当の「さようなら」の意味も分からず、「バイバイ」と言ったのを憶えています。
Commented by seilonbenkei at 2006-06-29 20:54
がんばればアメリカみたいに豊かな国になれると思っていたのでしょう。なれましたね、確かに。涙が出るほど豊かに。
Commented by antsuan at 2006-06-29 23:15
Macなオヤジさんも心の中に故郷をもっているのですね。甘ずっぱく熟成された故郷が。
Commented by antsuan at 2006-06-29 23:35
故郷を捨て新天地に安住の地を求めようとしたアメリカ移民と、焼け野原にはなったけれども国を残すことが出来た民。日本人は何もかも心の中までズタズタにされたけれども魂だけは捨てなかった、今に見ておれという気概を東京タワーに沈む夕日に向かって静かに叫んでいたような気がします。
Commented by saheizi-inokori at 2006-06-30 10:43
明日を信じる心、信じなければやっていけない貧しさ、人を信じる心、信じなければやっていけなかった。失われてしまったのでしょうか。穴を掘って生き埋めにし、国民の信頼を失ってニヤニヤしている”エリート”。
Commented by antsuan at 2006-06-30 18:20
佐平次さん、ようやく観ました。露骨な描写の無いきれいな映画でした。憲法を作った民政局のケーディス次長やマッカーサー元帥は本気で日本に理想郷を創ろうとしたのだと思います。そして国民もそれを求めて必死に頑張った。この映画は語弊があるかも知れませんが日本の新西部開拓史の一コマのような気がします。若い人たちにはそういう風に観て欲しいと思うのです。
Commented by flight009 at 2006-07-02 00:03
こんばんは。

自分は原作「夕焼けの詩」の大ファンで、ぜひ見ようと思っていたのですけれど、一番好きなキャラの「六さん」が、「六子」になっていると聞いて、見る気をなくしてしまいました.....
何でわざわざ変えちゃったんでしょうね...
Commented by antsuan at 2006-07-02 08:49
お久しぶりです。西岸良平さんの作品のイメージは全く損なわれていません!あのほのぼのとした暖かさ、原作がコミックだからこそ出来た映画かも知れません。日本でもこういう映画が作れるんだということを忘れていました。
余談ですが、西岸良平氏がビックコミック大賞を受賞した時を知っています。その時の手塚治虫氏や他の漫画家の文句の無い絶賛の言葉に共感し感動したものです。