あんつぁんの風の吹くまま

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医者を単なる労働者にする日本の制度

 今国会で審議されていた医療制度改革法案が、与党による審議打ち切りの動議の下に可決成立された。この法案ははっきり言って改悪の部類に属すると思うが、医療制度が落ちるところまで落ちないと国民は気がつかないのだろうか。他の先進国では公共事業費の二倍程度の医療費をかけているのが普通なのに、日本では公共事業費を削って医療費に回すことを避けている。"国民皆保険制度を守る"ことを隠れみのに、国家予算における医療関連に占める予算の割合が、日本では公共事業のわずか十分の一でしかないことに国民はほとんど気がついていない。

 昔の官僚は産業構造の変化に主動的に立ち回って、石炭産業から石油産業へ、鉄鋼や重電産業から流通や弱電産業へと日本の高度成長を実現させた実績がある。高齢化社会に突入し、福祉・医療を重視した産業構造の変化が起きている現在において、国がやらなければならないことははっきりしている。無駄な公共事業費を削って医療・福祉に補填するだけで、これから先も保険料をあげる必要もなければ、新たな高齢者用保険制度を作る必要もない。

 デフレーションの中で技術革新に励んだ日本は、民間においては省エネルギー化や経費削減に成功した世界唯一の勝者である。優秀な官僚がそれを真似できないわけはない。もうこれ以上国民を苦しめてはならない。医療福祉産業へ公共事業費を振り向けるときなのだ。
by antsuan | 2006-05-18 16:25 | 政治・経済 | Trackback | Comments(2)
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Commented by saheizi-inokori at 2006-05-19 08:46
とくに高齢者にとっては深刻な問題ですね。
Commented by antsuan at 2006-05-19 11:40
結局はお金の問題なのですが、税金は有効に使ってもらわないと困ります。