あんつぁんの風の吹くまま

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今は亡き母の短歌


  年の頃 息子ほどなる雲水に 
    布施弾みたり 袈裟(ころも)の清しき

この詩は、家を飛び出して好き勝手な事をしていた私を想いやって創った、母の詩です。

 今から思えば、病気に罹っている人の方がはるかに心が研ぎ澄まされていると感じるのですが、と言うのも、脳腫瘍で手術する前年に創ったこの短歌で、母は日本経済新聞の年間優秀賞に表彰されたのです。

 手術後になかなか母の意識が回復しなくて、二週間ほど昏睡状態の日々が続いたのですが、この時ほど悔い改めたいと思った時はありませんでした。この短歌は神の言葉のような、私の宝物なのです。
by antsuan | 2006-03-03 07:55 | 身の回り・思い出 | Comments(2)
Commented by saheizi-inokori at 2006-03-03 13:53
神の・仏の言葉です。
Commented by antsuan at 2006-03-03 18:03
人間の闘争本能というものは普遍的で、かつ自然的なものであり、また高尚な感性、男らしい徳目であるとしても、それは人間性のすべてではない。もっと神々しい本能、即ち愛するという本能が闘争本能の下にある。と、新渡戸稲造が「武士道」で述べています。健全な精神を持ち続けようとしている自分にとって、母の愛こそが神の愛であったと思っています。