あんつぁんの風の吹くまま

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遊芸渡世人の話

いま、読売新聞の連載「時代の証言者」は永六輔氏の遊芸渡世である。

 彼の肩書きは幅広いが、やはり放送作家が一番ぴったり来る。病弱のいじめられっ子が鉱石ラジオを手にして大人の社会に入り込み、浅草と云う土地柄いろんな芸人と接し、かつ、放送と云う新しい産業に若さをぶつけ才能を開花させて行った彼も、戦後の貧しい時代を清らかに生き抜いてきた一人だ。

 ストリップ劇場の前座をやっていた渥美清の素顔から、淀川長治さんなど社会の第一線にいた人まで幅広い交流を通じ、放送番組を日本の新しい社会の中に築き上げて行った人である。関東における放送文化の発展は、永六輔を通じて浅草に花咲いていた芸能文化の伝承のお陰とも云えるのではないだろうか。

 いまと同じ弱肉強食の戦後の社会を、日本人の心を失わないで活きてきた人々の話を是非ともホリエモンにも聞いてもらいたいものだ。
by antsuan | 2006-02-11 21:41 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(1)
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Commented by knaito57 at 2006-02-12 18:46
『土手』にお立ち寄りいだだき、ありがとうございます。小生、永六輔と井上ひさしが好きで、家族にはないしょですが「昭和30年代の浅草文化」にはちょっと通なんです。それはさておき、お祖父様の俳句環境はすごい。あんつぁんさんの俳句は筋がとおっているわけですね。