あんつぁんの風の吹くまま

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広島の誇りロータリーエンジン

日本の電気自動車はなぜ走りださないのか
 いつだったか休みの日にテレビのスイッチを捻ったら、国内の自動車レースをやっていた。トヨタのスープラ、日産のフェアレディーZ、ホンダのNSXなどが競い合っていた。この自動車レース。同じところをぐるぐる回るだけなのに本当に何処が面白いのだか分からない。

 しかし、実はこのぐるぐる回るレースに熱中していた時代があった。それはル・マン24時間レースである。普通、自動車レースはドライバーの腕を競いあうものなのだが、このレースはドライバーよりも自動車メーカーそのものの争いに近いところが面白い。このル・マンの耐久レースで、日本車が優勝したのはただの一回だけ、マツダの車なのだ。世界に優秀な車をたくさん送り出しているにも関わらず、トヨタや日産、それにホンダは優勝したことが無い。どんなにお金をかけても勝てない。車のトータルバランスを要求されるレースだから。それにレースのノウハウまで要求される。あのF1レースで優勝を重ねたホンダでさえ歯が立たないル・マンは、やはり自動車レースの最高峰だと思う。

 このレースが好きになったのはやはりマツダが昔から参戦し、挑戦していたからにほかならない。マツダという会社、いまはフォードモーターの子会社になってしまったが、広島に本社がある、世界で唯一のロータリーエンジンを実用化した会社であることは、プロジェクトXにも紹介されたので知っているとおりで、残念なことにエンジンの排気量を馬力に合わせて規制してしまったので普及しなかった。国内だけでもその規制を取り除いていたら、ロータリーエンジンはもっとポピュラーなエンジンになっていたに違いないのだ。技術革新の芽を摘み取る、利権絡みの体制があったような気がしてならない。
 
 面白いことにオーストラリアではこのロータリーエンジンが隠れた人気なのだ。と言うのも車検が無い国なので、市民が車を改造して乗ってもOK。そこで、部品が少なくて改造しやすく馬力も出るロータリーエンジンが持て囃されるらしい。いま水素を燃料としたエンジン開発の最先端を行っているロータリーエンジン。私も、自動車免許を持っていない人には分からないだろうが、一度は運転してみたい車、それはクラウンでも無い、ベンツでも無い、ロールスロイスなんかでも無い、電気モーターのような滑らかな回転をするロータリーエンジンを積んだマツダの車なのである。
by antsuan | 2005-04-21 00:05 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(5)
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Commented by den8den8 at 2005-04-21 07:16
トラバってくれてほんとありがとう〜。マツダはわたしの地元の町です。昔(ロータリーを開発した頃も)は東洋工業といっていました。
なつかしい。これにまたトラバして、新ネタができるな。
そうなんですね。ロータリーつぶしの動きが秘かにあったんだと、今でも思っています。ちょうどタイミングよくオイルショックがあったので、それをうまく利用すればいいだけのことで、簡単だったんでしょう。
一斉に、ロータリーは燃費が悪いという情報が流れました。免許がない!のでよくわからないけど、そんなに燃費を気にするくらいなら、もっといくらでも自動車の環境適合は考えられてきてもよかったんじゃないですか。
日本人の、選択の余地をあまり残さない、一極集中が好きな国民性は、どうもマイナスのほうが、強く表れてしまいます。
Commented by flight009 at 2005-04-21 21:45
こんばんは、flight009です。

ロータリー、自分もFISCOで見たRX7の軽やかな走りを見て、憧れですね~。ただ、燃費が悪いのは本当だそうで。少なくとも、学生時代の先輩の話では。
理由はいろいろあるんですけど、大学で摩擦工学の教授がのたまっていたことによると、「2次元で考えれば理想的なエンジンなんだが、3次元で考えるとどうしてもうまくいかない」そうです。具体的に言うと、ローターの手前と奥に、燃焼ガスが回りこむのを抑えるのが大変難しいそうで。
ただ、技術的にずいぶん改善したという話も聞くんですが、実際にはどうなんでしょうね。
Commented by antsuan at 2005-04-22 06:55
flight009さん、ル・マンの耐久レースと云うのは未熟な技術では勝てないのです。マツダがロータリーエンジン車で勝つことに執念を燃やした理由もそこにあるのだと思うのです。 いつも有り難う御座います。
Commented by flight009 at 2005-04-22 07:28
flight009です。
あ、すいません、補足しておきますが、
> 燃焼ガスが回りこむのを抑えるのが大変難しい
というのは、ローターの側面にシール(ピストンリングに相当)を設けることでもちろん解決されているんですが、このために摩擦が大きくなり、燃費が悪化する、ということです。それから、側面のシールとオニギリの頂点のシールとの間をふさぐのが難しく、ここからの漏れも関係していたようですが、これが改善されたとかいううわさだけちょっと聞いたんですが、真偽は良くわからず...そういう意味です。
> ル・マンの耐久レースと云うのは未熟な技術では勝てないのです。
おっしゃるとおりだと思います。
御存知と思いますが、水素エンジンにロータリーが適しているというのは、原理的にガスが溜まる部分が無く、引火しやすく燃焼速度が速い水素でも安定した運転が可能であるためで。たしか、M工業大学で研究されているんですよね。
Commented by 右左あんつぁん at 2005-04-22 11:42 x
嬉しいですね。こういう専門的な話大好きです。ローターで分けられる三つの部屋、吸気室、燃焼室、排気室の間の仕切ですね。燃焼室からの回り込みを本当によく抑えたと思います。