あんつぁんの風の吹くまま

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消え行く技術、残るは伝統

 ニコンが銀塩カメラから撤退するという報道が流れてきました。いよいよそう言う時代になってしまったか。ついに来るべきものが来たという感じです。実は医療の我が職場も、昨年にエックス線フィルムをデジタル化してしまいました。こちらが望んでそうしたというよりフイルムメーカーの指導によるものです。はっきり云って現像機をもう作らなくなったということです。

 感光板(フイルム)が出来て二世紀弱。時代はどんどん変わっていき、我々が生きて来た時代の生活を知る人は益々少なくなって行くことでしょう。パソコンがなかった時代、テレビがなかった時代、電気がなかった時代。僅か三世代か四世代のことなのに、その時代のことを理解出来なくなってしまう。そうして人間は過去の人たちと同じ過ちをしてしまうのでしょう。

 例えそれが映像に残っていても、その映像から暮らしぶりが理解出来なければ単なる歴史になってしまうのです。今一度そう云う時代を考証し直して、検証することをしないと、歴史は、時の権力者によって容易にねつ造されてしまうことを頭に入れておかねばなりません。

 こうやって考えてみると、日々の生活習慣というのはまるで麻疹のようにあっという間に忘れ去られてしまうものであると思います。その中で残されて行く時代の流れの中でも変わらぬ生活が伝統であり、その地域の貴重な文化であると思うのです。

 例え、日本の技術の結晶であったカメラが無くなろうと、万世一系の皇室は日本人社会そのものの歴史であって、この歴史を守ってきたという伝統を断ち切ることはあってはならない事なのだと思います。
by antsuan | 2006-01-13 12:22 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(3)
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Commented by 平民 at 2006-01-13 20:29 x
江戸時代までの殆どの平民達は、天皇の存在そのもを知らなかった、と言うことをご存じですか?
その為に、明治政府は天皇を日本全国を引き連れ回したと言うこと、天皇が日本を支配した期間など、通算してもそれほどもありません。
大和朝廷は侵略軍であり、祖先は卑弥呼ではありません。
Commented by antsuan at 2006-01-14 10:19
*平民さん、コメント有り難う御座います。江戸時代の人口が大体四千万人弱ですから、現在の関東地方の人口ぐらいしかなかった訳ですね。おっしゃる通り庶民は天皇なんて知らなかったかも知れません。しかし、ライフログに載せた「日本文明とは何かー」にも書いてあるのですが、日本は平安時代、江戸時代と諸外国では考えられないような安定した平和な時代を続けることの出来た希有な民族です。その元をたどれば神仏習合、八百万の神々を祀るという伝統の存在が大きいのではないかと思います。
八百万の神々というのは、いろんな民族の神ということでもあって、このことが素晴らしいことだと思うのは、その昔から異民族異教徒を問わずいろいろな人々と共存する道を選んできた国だということです。また、神と人と仏の連続性は前世、この世、来世の時空的連続性も意味していて、それの象徴が天皇制なのです。こういう伝統を守ることこそが平和への道ではないかと考えるのです。
Commented by antsuan at 2006-01-14 10:20
ついでに云えば、明治維新では排仏毀釈により、仏を廃し、神(天皇)と政治(人)を直結してしまう大きな間違いをしてしまいました。戦後それが切り離され、また平和な時代に戻ったとの考えが宗教学ではあるようです。神仏習合については何回か書いていますので右下の検索にて探していただきお読み下されば幸いです。