2006年 01月 11日
心に響く「青春」の詩
「青 春」
サムエル・ウルマン (松永安左エ門訳) 青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。 逞しき意志、優れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、 安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。 年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。 歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。 苦悶や狐疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の 如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。年は 七〇であろうと、一六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。 曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星晨、その輝きにも似たる 物事や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く 求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。 人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。 人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。 希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。 大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして 偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が 絶え、悲歎の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の厚氷が これを固くとざすに至ればこの時こそ人は全くに老いて神の憐れみを 乞う他はなくなる。 戦後の日本において、この詩を詠んでどれ程多くの経営者が情熱の炎を燃やし尽くした事だろう。この詩は原作者の住んだ米国よりも敗戦に打ち拉がれた日本人の心を捉えた。しかもこの詩を日本に知らしめたのはあの占領軍総司令官マッカーサー元帥だったとは。運命の悪戯なのか、神の為せる技なのか。
by antsuan
| 2006-01-11 19:45
| 文学・教育・科学・医療
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Comments(2)
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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