あんつぁんの風の吹くまま

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地域医療を忘れていませんか

 もうじき新年を迎える。しかし、この一年を振り返ってみてもいろいろな事件や事故があって多くの方が亡くなっている。悲しい事だが冥福を祈るのみだ。

 床の上で死ねるという事はやはり幸せの部類なのだと思う。これが当たり前だと日本人の多くは思っているようだが、それが当たり前でなかった時代が日本でもホンのちょっと前まであったのだ。そして更に核家族化が進んで、親族に看取られて亡くなる場所も家から病院へと代わってきた。

 御上は在宅医療を盛んに推奨するけれどもこの魂胆は見え透いていて、はっきり言えば、死んで行く者には医療費など払わないつもりなのだ。

 そのせいか、このところ本当の地域医療をする医療機関も少なくなってきた。在宅医療を掲げる開業医も本当の地域医療をやっていない。本当の地域医療というのは最後の最後まで看取る医療の事を云うのだ。そんな医者がどれぐらい居るのだろうか。臨終に立ち会う事を厭わない医者は本当に少なくなった。医療機関を経営する者として悲しみよりも怒りさえ覚える。

 安らかに死を迎えさせる事も医者の役目なはずなのに、そういう医者や医療機関を尊敬するどころか軽蔑する世の中なのだ。間違っていると思う。しかし、どんなに軽蔑されようとそういう本当の地域医療をやっていきたい。そういう仕事に誇りを持っている。
by antsuan | 2005-12-27 17:46 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 星空星人 at 2006-02-22 10:10 x
最後まで看取る医療、これがこれから求められる医療だと信じてグループ診療をしています。われわれも先生と同感です。名古屋という、保守的な地ですが、地道にこつこつとがんばっております。本当の地域医療に貢献!この目標で今後ともよろしくお願いいたします。
Commented by antsuan at 2006-02-22 16:12
日本では中部地方が一番元気が好いですね。私は医師ではありませんが、医療においても福祉においても職域を越えたチームによる取り組みが必要です。少しでも地域の方々の役に立つ事が出来ればそれでよいと思います。