あんつぁんの風の吹くまま

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右左日本文明論  一章

第1章
  山折哲雄氏の「日本文明とは何かーパクス・ヤポニカの可能性」を読んみて、歴史を知るうえで、幾らでも新鮮な分析方法があるものだとつくづく考えさせられた。この本は、これから追い求める人類の平和を主題に掲げているが、各章それぞれに、新しい歴史の分析がされているので、この哲学的命題を一つに集約せず、いくつかに分けて論じていきたい。

 まず山折氏はこの二千年における日本の歴史をひっくるめて日本文明と定義している。一般に日本文化と云われるものについては市民にも馴染みが有ると思うが、文明となると、それ程の歴史が有るように思わない人もいると思う。しかし、この考えは外国の哲学者において先に論じられていて、それを検証する形で理論を展開しているのだ。其の結果、日本列島に生まれ育った独自の文明であると称している。

 私だけであろうか、先の大戦を「文明の衝突」という視点から見ると、妙に納得できてしまうのは。アジアの中にあっても、メソポタミア、インド、チャイナ等、多くの文明があり、それのどれにも属さない独自の文明として日本文明を意識することは、勇気のいることかもしれない。しかし其れを意識すると、同じ帝国主義国家同士の争いとして解釈できない何か、心の奥底でうごめいていたものを見付けることが出来た気がするのだ。

 ところで、その地域が安定した状態を平和と称するならば、日本は平安時代の350年、江戸時代の250年の長きに亙って平和を維持した、世界でも類を見ない国家なのである。こういう特異な文化を育んできた歴史的地域を文明と称していけない訳はない。

 そして、その平和であった平安時代と江戸時代の共通項とはなにか。答は「神仏の共存」であるという。それでは歴史上、日本における宗教はどのように国と係わってきたのであろうか。
(つづく)
by antsuan | 2005-04-17 07:59 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(2)
Commented by flight009 at 2005-04-17 12:16
こんにちは、フライト009です。
大変興味深い記事です。楽しみにしております。
Commented by antsuan at 2005-04-17 17:32
日本文明については山折氏の本をお読み下さい。右左あんつぁんの解釈であと3回連載いたしますのでご笑覧ください。今迄、私は日本のことを将棋文化の国と称していましたが、山折氏の評価はその上を行きます。