あんつぁんの風の吹くまま

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移民国家との同盟を考える

 子供の通っている小学校はキリスト教系の学校で、クラスは一組二組という呼び方ではなく、パレスチナ組ナザレト組ベツレヘム組という呼称となっている。言うまでもなくキリスト誕生の地に関連している地名なのだ。しかし、中東紛争の地として名を馳せるようになったせいか、近ごろはP組N組B組という言い方をもっぱら使っている。

 その今なお紛争が絶えない中東イスラエルのラビン首相が暗殺されてから、早十年が経ってしまった。ラビン首相はエジプトを含む中東戦争の英雄だった。彼の果敢な作戦と進軍によって、イスラエル国家の地位を確固たるものにしたといってもよい。その英雄が戦争のむなしさを悟り国民を説得して、パレスチナ自治を認め平和共存の道を選んだのだった。

 だが、彼が暗殺されてからのイスラエル国家は、今までの平和と安住の地を求めるユダヤ人の目指した国家ではなく、力を信じる覇権国家の姿に変身してしまった。イスラエルにいるユダヤ人はアメリカと同じに移民であって侵略者である事は否定できない。イスラエル人はアメリカ原住民を殺害した白人と同じ過ちを犯している。

 今なおイスラエルには、ロシアや北欧から迫害されてきた新たな移民による新しいユダヤ人がいる。そういう新しい移民者との団結のためにイスラエル国家は戦争という手段を捨てようとしない。愚かな過ちとしか言い様が無いのだが、それを支持しているのがアメリカ合衆国なのだ。
 
 つまり、米国がその愚かさを悟らない限り中東に戦争は無くならないだろう。また、そういう国と同盟関係を結んでいる事を日本は冷静に理解するべきなのだ。断っておくが同盟関係を否定しているのではない。同盟国として対等な関係を確立し、迷える同盟国を説得する事も重要な事であると言いたいだけなのだ。
by antsuan | 2005-11-14 18:05 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)