2014年 06月 12日
明治時代の教科書にみる、日本人のこころの健全性
我が家には明治時代からの古書がたくさん残っています。その中から「明治女大学」という女学校で使ったと思われる教科書を見つけました。
この教科書は日露戦争に勝って日本が世界の歴史を変えつつあった明治四十年出版のものです。 社会に二面あり 一面より見れば社会は修羅場の如し 他の一面より見れば社会は極楽の如し 二面あるを知りて世に処するべし 戦後教育を受けたいまの日本人よりも、戦前の教育を受けた祖先のほうが、はるかに健全な精神を持ち合わせていたことが分かります。 「日本人にかえれ」 出光佐三が現代の日本人にそう訴えた理由はここにあるのです。 過ちては 改むるに 憚ることなかれ
by antsuan
| 2014-06-12 06:50
| 文学・教育・科学・医療
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Comments(2)
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HOOP at 2014-06-12 09:20
貝原益軒の「女大学」に倣って、明治22年12月に花房庸夫により書かれたのが明治女大学 (磊落堂明治22年刊)です。
その後、新編女大学 (指原安三 著、金港堂明治29年刊)も出たようですが、ご紹介いただいた明治女大学は大日本図書から明治38年に最初に刊行されたもの(加藤弘之, 中島徳蔵 著)のようです。四分冊になっているところからして、女学校の各年次に合わせた教科書であった可能性は高いですね。
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antsuan at 2014-06-12 14:21
・そのとおり、大日本図書の教科書です。
しかし、キリスト教における道徳教育よりも遥かに上を行っていると、今更ながらに思います。 |
平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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