あんつぁんの風の吹くまま

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放射線の単位

 このところ仕事で毎日パソコンの前に座っているのですが、なかなかブログを書く心の余裕がありません。そんなことではいけないと奮い立ってまたマックの前に座ったのですが、書きたい事は一杯あるのにどうにも纏まらないのです。そこで仕事に関係する話を少し書いてみようと思います。

 今日の讀売新聞にキュリー夫人は放射線学の研究のために白血病で死んだと書いてありました。そこで寺田寅彦の「科学とは血の川のほとりに咲いた花園だ」という言葉を引用して、科学者の命を賭けた情熱に敬意を表していました。

 ところがそのキュリー夫人の偉業を讚えて放射線測定の単位にキュリーを使用していたのに、ある時、この単位が使われなくなり、替わりにベクレルとかグレイとかシーベルトなどのほかの人の名前が使われるようになりました。
 
 ちょうどこの放射線の単位が変わるちょっと前に診療放射線技術専門学校に在籍していたのですが、その学校の先生いわく、新しい単位になった人の名の科学者は皆、第二次世界大戦で戦勝国となった国の人であると。
 
 つまり科学の世界でもあからさまにそのような差別が平然と行なわれ、敗戦国の人の偉業を無視しようとしているのです。科学は総ての人類のためにあるのであって、一部の権力者のためにあるのではないのですが、敗戦国である我が国の科学者は、自分たちの研究成果や名声が横取りされる事を覚悟しておく必要があると思います。
 
 話は飛躍しますが、発明や発見などの科学の分野においても、歴史を反省しないのは日本人ではなく、その反対の立場の国の人達である事を、せめてもの腹いせに強調しておきます。
by antsuan | 2005-10-05 21:07 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(2)
Commented by flight009 at 2005-10-05 23:53
ごぶさたしてます。

御存知かもしれませんが、「ユカワ」という単位もあります。いわずと知れた湯川秀樹博先生の名前にあやかって採用された単位で、「Y」とかきます。国際物理学会でちゃんと認められた単位だったそうですが、いつのまにか「フェルミ」という単位に置き換えられてしまい、現在はSI化ということでfm(フェムトメートル)という表記になってしまいました。

ただ、エンリコ・フェルミはイタリアの学者で、戦勝国ではないのですが。
Commented by antsuan at 2005-10-06 15:56
湯川博士の名前が単位になっていたとは知りませんでした。この単位の変更の一件から、グローバルスタンダードな単位を作る作業は、かなり不純な思惑が働いているのではないかと勘ぐるようになった次第です。