あんつぁんの風の吹くまま

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60年後のノーネクタイ

 敗戦の年に昭和天皇がマッカーサー元帥を訪問したのは九月二十七日だった。昭和天皇はモーニングの正装で直立不動に対しマッカーサー元帥はノーネクタイのくつろいだ姿勢の、日本人にとっては屈辱的な写真が撮られた日である。マッカーサー元帥はそのような演出が好きな性格であった事はよく知られている。いやアメリカ人全体がそのような演出を好む人種だといっていいだろう。その態度が他の人々の気持ちや民族の尊厳を傷つけているという事も知らず、また、若さが浅はかさと裏腹である事も知らずに実行してしまう。

 時代は変わって今回の解散総選挙。小泉総理はクールビズのくつろいだ格好に対して民主党の岡田代表は白いワイシャツにネクタイ姿の身だしなみを整えた姿だった。戦略的にも戦術的にも考えつくされた解散であった証拠だろう。抵抗勢力や民主党はまさに飛んで火に入る夏の虫だったのだ。改革とか変革とは衝撃的なものである。今回の解散総選挙は最初から最後まで衝撃的だった。つまりはこの解散総選挙そのものが改革であった事は間違いない。

 明治維新も他の諸国の起こした革命に比べて極めて穏やかな革命と云われているが、ひょっとしたら後世の日本人はこの解散総選挙から始まる政治のドラマを平成維新と呼ぶようになるかも知れない。その明確な証となるのが憲法改正なのだが、果たしてそれはこの数年のうちに実現するだろうか。

  君待つと 落ち葉の庭も そのままに
                    可白
by antsuan | 2005-09-27 11:23 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)