2013年 01月 03日
日本の平和憲法は二十二才の女性によって作られた
日本のいまの憲法は、ベアテ・ゴードンさんらGHQの民政局による「改革の理想の炎」そのものなのです。それはある意味において、純粋であり、汚れの知らない無垢な創造物であったのです。
しかし、その憲法が、ハーグ陸戦条約に違反して、占領軍の手によって押し付けられたものであることから、理想上の非現実的なものでしかない事実は、火を見るよりも明らかなことでありました。 そして朝鮮戦争が勃発したことにより、マッカーサー元帥は、大東亜戦争を含む日本の過去の戦争の正当性を理解し、創った憲法が役に立つものではないことを、いやというほど知らされたのであります。 とはいえマッカーサー元帥は、この理想の憲法を創らせた責任上、日本人を再び戦地へ赴かせることはしませんでした。これこそ、マッカーサーが偉大である証しなのです。 今日の東京新聞より抜粋 【週刊新潮編集部 マッカーサーの日本】より抜粋 【マッカーサーの日本】の最終章には次のように書かれています。 逆に彼は憲法を中心として、いくつかの”理念”を日本に残そうとした。それは彼の”神学”、ないしは「敗者を背負う」自己満足といえるかも知れない。しかし、一年間多くの関係者に会ってみてわかることは、これは何もマッカーサー一人がやったことではなく、また、秀才のケーディス大佐一人の功労でもない。日本の片田舎に散った名もない地方軍政官たちのレベルにも、”理想家”たちが少なからずいた。彼らはマッカーサーを信奉して仕事に精を出したし、マッカーサーもまた、それらの、顔を見たこともない部下たちの情熱をたくみにすくい上げた。 日本に、アメリカ型の”草の根民主主義(グラス・ルーツ・デモクラシー)”がいくらか根をおろし、息づいているとすれば、それは、それが移植された当時の権力者に、”理想”があって、小ざかしい”政治力”がなかったことの功績といえるのではあるまいか。 今また、日本は民主主義崩壊の危機に立っているといえます。 この危機に立ち向かうためには、ベアテ・ゴードンさんが燃やしたような「改革の理想の炎」が必要なのですが、それは、たとえマッカーサー元帥のような強力な指導者がいなくても、日本人に「草の根民主主義」が息づいているかぎり、消されることのない「炎」であると信じています。 [ あなたが生まれたとき周りの人は笑って、あなたが泣いたでしょう だから、あなたが死ぬときはあなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい ]
by antsuan
| 2013-01-03 22:23
| 思想・瞑想・時代考証
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Comments(2)
Commented
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gabefunyaa at 2013-01-04 16:20
遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。
改憲論(人権にかなり不当な制限のかかる可能性のある)を進める勢力が多数派になっている選挙の結果に 憲法のことなんか気にも留めてない人が多いのだろうか? という気になっています。
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antsuan at 2013-01-04 16:37
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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