あんつぁんの風の吹くまま

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不可解な二人の行動


 深々と 妻の帽子や 秋日射

 秋は実りの季節ですが、聞こえてくる話は余り実りある良い事ではないような気がします。パキスタンで消息を絶った尾道の学校の先生はどうやら悲しい結末が待っているようです。

 尾道といえば、今や選挙区で注目の的になっているところですが、教育においても、ユニークな校長先生がいたり、民間から来た校長先生が自殺したり、いろいろ問題を起こしたりしていて、不明の先生の行動とその動機が非常に気になります。

 また、尾道は従軍記者をした事もある、放浪記を書いた林芙美子が長く住んでいた事でも知られていますが、まさか二人の学校の先生が、従軍記者気取りで危険な地域にのこのこ行ったとも思えませんし、危険の意味を知らないで気軽に放浪してみたくなった訳ではないでしょう。

 いずれにしても、ああいう場所に行くには死を覚悟して行くのが普通であり、夏休みを利用して、ちょっと行ってくるという考えが甘すぎた事ははっきりしています。

 狭くなった地球ですが、人を人とも思わないそんな社会がまだまだ世界中にある事を、日本人はもっともっとしっかりと認識して欲しいと思います。お人よしは返って他人に迷惑がかかるものなのです。
 
 安全とは決して自然な状態ではないことをどれだけの日本人が知っているでしょうか。
by antsuan | 2005-09-02 18:57 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(0)