あんつぁんの風の吹くまま

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この先に憲法改正ありき

 今度の総選挙において、国民に信を問う小泉総理の姿勢に国民の多くは酔いしれた。実は私も彼の決断に男らしさを感じた一人である。彼はこうも言っている、「今迄首相としてやってきた4年間の評価を審判してくれていい」と。なかなか見事だ。

 この心意気を多いに買いたいところだが。それではこの4年間に何か良い事があっただろうか。共産党はそこを鋭くついている。社会保険料は高くなり、税金の控除は無くなり、規制緩和どころか監査法人を締め上げ、許認可を厳しくして政治的大型倒産や合併吸収を強行した。その結果、ハゲタカファンドやライブドアに象徴されるマネーゲームがあらゆる産業を蝕み始めた。

 外交においても、イラク戦争については米国に盲従し、北朝鮮の拉致被害者問題は遅々として解決しない。ODA(政府の開発援助)のばらまきをまたまた始め、国連の常任理事国入りなどばかばかしくさえなってなってくる。

 さらに、国の借金は一向に減らない。財政投融資のブラックマネーの流れをつかんだ石井紘基衆議院議員は暗殺された。これも小泉政権の時である。

 はっきり言ってこの4年間の小泉内閣に及第点は付けられない。彼のやった事は古い体質を壊したのではなく、古い勢力を追い出しただけなのだ。しかし古い勢力から権力の禅譲を受けなかった事が、総ての失政を帳消しにしてしまっている。これを運がいいというのだろうか。

 この解散は、もう一つ議会制民主主義の否定でもあり形骸化でもある。これも小選挙区制による民意の反映という、際どいというか生々しい民主主義の発露によって衣替えをしたように感じさせている。

 実はこれからの日本の発展のためには是非ともやらねばならない事がある。それは憲法改正なのだ。小泉純一郎が自分の理想を実現させるような憲法改正をもくろんでいるのは間違いない。よって、彼はこの総選挙にその夢の実現を掛けたのだ。
 
 そこで大問題が出てくる。小泉総理が考えている憲法改正とはどのようなものなのか。それが全く見えてこない。選挙でそれが争点になっていないのだ。憲法改正の意欲だけを評価して自民党に一票を投じて良いものかどうか、多いに迷うところなのだ。
by antsuan | 2005-08-30 19:53 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)