2005年 08月 19日
昔に時代が戻って良い、、、訳はない
最近のロシアやチャイナを見ていると冷戦時代か戦前に逆戻りしたのではないかと思わせるような、独裁政権に近い、明らかに民主主義とは反する動きが見られる。これはある意味で民主的帝国主義国家の米国に対抗する動きでもあると思うのだが、どちらも第二次世界大戦の戦勝国である事を考えれば、彼らは先の大戦において何も学んではいない事が伺える。
スターリン時代のソ連は何百万人とも知れぬ人民を思想弾圧の下に粛正した。勿論、大英帝国や欧州、それに米国においてすら民主主義とは名ばかりの、白人以外は人にあらずの政策を次々と実行し、人種差別による虐殺は日常的に行なわれ、集団的なもの以外は報道すらされなかった。 そのような世界情勢の中にあって、日本においても治安維持法という悪法が大正十四年に制定されると、時代とともにどんどん改悪され、敗戦により法律が廃止されるまでに、この法律による犠牲者は、明らかな虐殺が六十五人、拷問、虐待による獄死が百十四人、その他の理由による獄死が千五百三人、逮捕者数十万人にも達した。 世界中がファシズム化していたのだ。 そんな昔に時代が戻って良い、、、訳はない。 しかし、プーチン大統領のロシアの民族紛争の処理や、胡錦涛総書記のチャイナのチベット弾圧から反国家分裂法の制定に至る動きは、歴史は繰り返すの悪夢を見るようだ。 そのような不穏な世界情勢にあって、我が国では総選挙が行なわれる。小選挙区制の良いところは民意がはっきりする事である。今回は国内問題における民意を問う選挙であるが、国民一人ひとりが良識ある政治家は誰かを見極めた上で、投票してもらいたいものだ。 敗戦国である我が国だけは昔のもと来た道を歩んで欲しくない。
by antsuan
| 2005-08-19 10:35
| 思想・瞑想・時代考証
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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