2012年 05月 01日
我々日本人は、東日本大震災と福島第一原発事故のお蔭で、敗戦の呪縛から解き放たれることが出来たのだ。
堀口久萬一の長男として堀口大學先生は、帝国時代の激動する世界を、青春時代に駆け巡ったのだが、わたしの祖父も、時を同じくして欧州へ留学し、白人と同等の待遇をもって自由主義思想の社会を満喫してきた。
しかしこの二人は、熟年になって、帝国主義の優等生であったはずの母国日本の崩壊を、運命であるかのように見届けざるを得なかった。 さぞかし無念であっただろうと思うのだが、堪え難きを絶え偲びがたきを偲ぶことに、この二人は躊躇しなかったに違いない。なぜならば、この二人はこの日本の敗戦をバネにして、大和魂の能力を見事に再び開花させたのである。 その祖父は、日本の放射線医学の草分けとして名を残したが、生きていて昨年の福島第一原発の事故に遭遇したなら、あの敗戦の時と同じ思いで、老骨にむち打ち、再び大和魂に火をつけて、新しい日本を築き上げようとしたに違いない。 そうなのだ、日本人はきっとこの事故の悲劇を乗り越えて、核エネルギーの安全な制御方法を見いだすに違いない。自然の驚異を知り、自然を畏怖する日本人こそが、放射能という自然と向き合えるのだと確信している。 堀口大學先生が祖父のみたまに捧げて下さった挽歌 我々は、東日本大震災と福島第一原発事故のお蔭で、敗戦の呪縛から解き放たれることが出来たのだ。そのことをしっかりと認識するべきであろう。 東京新聞 TOKYO Web 日立コンシューマエレクトロニクスが開発した「放射線測定装置」
by antsuan
| 2012-05-01 23:26
| 文学・教育・科学・医療
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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