あんつぁんの風の吹くまま

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言わ猿が闊歩している

 最近飼いならされた「言わ猿」が増えて、言論界にのさばっているようだ。

 経済誌が大きく取り上げているのに新聞やテレビが無視し続けている重大事件がある。竹中平蔵大臣が金融担当相を兼務した直後に金融庁の顧問となって「金融再生プログラム」の策定に中心的な役割を果たした木村剛氏が会長を務める日本振興銀行の問題である。

 まるで信用組合さながらの身内企業への融資や、金融庁の顧問としての影響力を行使したかのような収賄に問われかねない疑惑が指摘されているにも係わらず、金融庁は検査にも入ろうとしない。

 それを経済誌だけが取り上げて新聞やテレビがこの問題を取り上げないのは何故なのか。マスコミは木村氏の理論に同調して不良債権問題で大手銀行を糾弾してしまったがために、自ら同調した理論を否定する事になるような、木村氏の批判をする事が出来ないのだろうと、経済アナリストの森永卓郎氏は想像している。

 実はそれと同じように、井伏鱒二氏の盗作問題については、井伏氏が文化勲章を始めいろいろな文芸雑誌や新聞社の文学賞を与えられていて、その賞を与えた人や推薦した人が未だ生きているので、後輩の現役連中は先輩に気兼ねして真相を書こうとしないと言われている。

 またまたそれと同じように、この前の戦争が日本にとって侵略戦争ではなかった事をマッカーサー元帥が米国議会の公聴会で証言しているにも係わらず、それを大きく報道しないのは、戦後のジャーナリズム、その他で活躍した人は総じて「敗戦利得者」であって、公職追放によって空いた席に座った連中であり、特に言論界においては、「大本営発表」を伝えるだけの護送船団的な居心地の良さを知っているだけに、黙る事に罪の意識があっても、そうし続けているのだ。
by antsuan | 2005-08-17 19:20 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)