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格納容器内の放射線量  これはひょっとすると新しい文明の始まりかもしれない

 こういう計測調査は、少なくとも東京電力がメルトダウンを認めた、去年の五六月ごろには実施していたと推測しているのだが、果たして日本の報道機関はそういう実態解明に興味を示すだろうか。
TOKYO Web
【社会】
格納容器内7万2900ミリシーベルト 福島2号機 6分で人死ぬ量
2012年3月28日 07時11分
 東京電力は二十七日、福島第一原発2号機の格納容器内で、最大で毎時七万二九〇〇ミリシーベルトの極めて高い放射線量が計測されたと発表した。この値の場所に六分ほどいるだけで人間は100%死亡する。炉心溶融(メルトダウン)した核燃料が原子炉を壊し格納容器にまで溶け落ちていることが、高線量の原因。これほどの値だと、ロボットでも長時間の作業は難しい。政府や東電は三十~四十年後に廃炉を実現する計画だが、大きな狂いが生じる可能性もある。
 格納容器に開けた穴から線量計を入れて計測した。底部からは四~七メートルの高さで、内壁から五十センチと一メートル離れた位置の上下計八カ所で測ったところ、三万一一〇〇~七万二九〇〇ミリシーベルトを計測した。
 通常、原子炉が停止した状態では、格納容器内の線量は〇・一ミリシーベルト程度で、いかに異常な状態かが分かる。
 二十六日に内視鏡で撮影された映像を見ると、上にある原子炉から大量の水が降り注いでおり、炉に穴が開いている状況がうかがえる。水は格納容器の損傷部から高濃度汚染水となって建屋地下に流れ込んでいる。
 格納容器の壁面では塗装がはがれたり、浮き上がっている場所も多く、事故当初の過熱や腐食の影響とみられる。カメラが水をかぶっている間は映像はクリアだが、水がなくなると画面いっぱいにノイズが広がる。高い放射線によるものだ。
 問題は、この高い線量が廃炉に与える悪影響だ。東電は格納容器内の作業にはロボットを多用する計画だが、ロボットも本体は耐えられても、作動を制御する電子回路などが放射線で壊れる。今回の計測に使った内視鏡も十四時間程度しか耐えられない。
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「高線量に耐えられる機器を開発する必要がある」と語った。
 政府は昨年暮れ、原発内では事故が収束したと宣言したが、実情は厳しい。
(東京新聞)

 しかし、7万2900ミリシーベルトという計測値に、いったいどういう意味が込められているのだろう。科学的にいえば、この計測値の誤差は7万2899ミリシーベルトから7万2901ミリシーベルト以内であることを意味しているのだが、そもそも、ミリシーベルトで表すべき桁を優に超えている。文字を羅列して紙面を埋めて肝心の問題には触れないでおこうという魂胆がありはしないだろうか。

 それはさておき、この発表からしても事故は収束していないことは明らかだ。とにもかくにも、戦争が終結していないのと同じ危機感を持つべきなのだ。そういう危機感を持って、事故を収束させるために、全ての能力、労力、資金を使うのならば、科学は飛躍的に発展することだろう。それは原子力分野にとどまらず、医学やロボット工学、土木工学、環境衛生学、農林水産技術、食品管理に至るまで、自然科学全てに亙るだろう。

 これはひょっとすると新しい文明の始まりかもしれない。
by antsuan | 2012-03-28 19:58 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(4)
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Commented by HOOP at 2012-03-28 21:26
単位を換えてもごまかせないでしょう。
記事に「73シーベルト」と書いてあるのと同じですから。
Commented by antsuan at 2012-03-29 16:48
・しかし、マスメディアがこんないい加減な単位の付け方をするなんて、広告代理店以下といわせてもらいましょう。
Commented by HOOP at 2012-03-29 19:24
同盟通信社の母体の一つに電通がありました。
未だに同盟通信社が果たしていた役割を皆で分担しているのでしょう。
Commented by antsuan at 2012-03-29 21:13
・皆で分担? 記者クラブの本領発揮といったところですね。
HOOPさん、そういうのも何時かブーメランで帰ってくることに気が付かないほど愚かなんですね。