あんつぁんの風の吹くまま

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騙し討ちの真実 ( 軍部が悪で外務官僚は善? )

 東京新聞の[筆洗]の編者は、日米開戦時に騙し討ちの口実を与えた宣戦布告の通知の遅れについて、責任のすり替えがあり、現代も同じような官僚トップの責任逃れが横行していると、霞が関の魑魅魍魎を糾弾している。

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 確かに責任のすり替えという論点において、編者の主張は正しいと思っているが、歴史の事実については、もっとしっかり検証してから引用してもらいたいものだ。

 というのも、この井口武夫元外交官の父である井口貞夫が、何を隠そう、開戦時における駐米大使館の一等書記官その人だったのであり、親の行動をひいき目で見るのは当然のことであって、真実が見えていないと考えるべきなのである。

 この問題を調べた歴史研究家の渡部昇一によれば、あの開戦の前夜、帰国する大使館員の送別の宴のために大使館は空だったという。これが米国の策略であったとしても、何という浮世離れした行為であろう。野村駐米大使以下、駐米大使館員全員が万死に値するといっていいのだ。

 外務省は先の戦争責任を軍部に擦りつけているが、事実は、枢軸国派、英米派、そして支那通派の、派閥争いに明け暮れていた外務官僚こそ一番の責任があったといえるのである。
by antsuan | 2011-12-11 20:55 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)