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民間人よりも悪いことをしている役人を裁く方法はないのか

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                      日刊サイゾー
大学職員自殺の"容疑"はやはり新宿署の捏造!? なぜ警察は証拠VTRを提出しないのか
2011年11月9日 15時00分

 ひとりの青年がJR新宿駅で通りすがりの大学生らに痴漢の容疑をかけられ、激しい暴行を受けた後、警察からの違法な取調べなどが原因で自らの命を絶った2009年12月の「新宿署違法捜査憤死事件」。自殺の背景に新宿警察署によるずさんな捜査や、JR東日本の不適切な対応があったことが徐々に明らかになりつつある。
 青年の母・原田尚美さんの求めに応じて昨年12月に開示された警察の取り調べ調書によれば、痴漢の「被害者」を名乗っていた女子大生が青年を犯人と「見間違えた」と証言していることも判明。新宿警察が、証言もないまま痴漢事件を組織的に捏造し、でっちあげの書類送検をした疑いが極めて濃くなっている。
 そんな中、母・尚美さんは警視庁を相手取り、今年4月に国家賠償請求を提訴。その第3回口頭弁論が11月8日、東京地方裁判所で行われた。
 公判のポイントのひとつは、原告である尚美さん側が前回公判で求めた、青年を犯人と断定した根拠となる駅の防犯カメラの映像記録の提出を、被告である警視庁がどのような形で応じるかというもの。警察側は、青年を犯罪者と断定しているすべての根拠を、その一点に依存しているからだ。前回公判で原告が提出した書面の中から該当箇所を以下に抜粋する。
「被告(注:警視庁)は(略)防犯カメラ3つの映像によって事件を確認することができた、としており、更にそのカメラの映像によって判明したとされる事実を主張している。(略)ついては、これら3つのカメラの映像内容及び、各カメラが設置されていた配置や当時の新宿駅構内の様子が分かる実況見分調書その他の参考となる図面を提出されたい」
 ところが、警察からは証拠となる映像は提出されず、それどころか、なぜ提出しないかについても書面には一切触れられていなかったのだ。原告の代理人を務める清水勉弁護士があきれながら言う。
「警察側が青年を犯人とする主張の内容があまりにこちらの見解と異なるので、そんなに言うなら証拠を出しなさいよと言ったのが(第2回公判の)8月です。で、3カ月待った今日の被告の返答が、『あるかどうかも含めて検討します』ですからね。冗談じゃないですよ。3カ月間何をしていたのか。もし証拠がないならこれまでの主張を撤回しろという話です。

しかも、こうしたふざけた対応を裁判長が注意することもなく、『じゃあ被告は検討してよ』という態度ですからね」
 これについて、今回の事件を見続けているある弁護士が次のように説明する。
「裁判官が公正中立なんて話は幻想であって、基本的には裁判長も"向こう側"の人間ですから。しかも、一般的な行政事件と比べて、警察が絡む場合は特に裁判所が"向こう寄り"になるので最悪です。検察と警察、裁判官がグルになって冤罪を量産している組織が裁判所だと思えば間違いありませんよ」
 また、今回の事件は新宿警察の捜査過程に違法性の疑いがあることが重要なポイントになるわけだが、「裁判所は基本的に、警察の言い分を100%信用して進めてしまう」と、この弁護士は指摘する。
「警察が提出する供述調書などの内容を、裁判所が疑うことはまずありません。警察がウソの書類なんか作るはずないという大前提で公判を進めてしまう。でも実際は、警察なんて捏造集団なんですよ。ノルマ達成のために事件をでっちげるなんて日常茶飯事。しかも、裁判官も事実の究明なんて二の次だから、とにかく警察の味方をする。日本の司法制度なんてそれくらい脆弱でいい加減なんです。国民はもっとそのことを知らないといけない。決して他人事ではありませんよ」
 警察にはびこるノルマ達成のための"でっちあげ体質"については、先の清水弁護士も今回の事件と絡めて次のように説明する。
「警察と一般人の社会常識があまりに違いすぎるんですよ。彼らの頭の中にあるのは、とにかくノルマ。今回だって、事件があった夜の宿直の職員がたまたま条例違反を主に取り扱う生安(せいあん=生活安全課)だったから『じゃあ、迷惑防止条例違反で片付けようぜ』と。それだけのことですからね。もし宿直が傷害事件を専門にする捜査一課だったら、扱いはまるで違っていたはずです。それくらいいい加減だということなんですよ」
 自分の成績を上げるために一般人を犯罪者に仕立て上げる警察組織と、その言い分をそのまま引き受けてしまう裁判官たち。母・尚美さんの「この国の司法に正義はあるのでしょうか」(Twitterより)との言葉が重く胸にのしかかる。清水弁護士は、支援者を対象にした公判後の報告会で次のようにコメントした。
「当初の予測では、この裁判ってもっと淡々と進んでいくのかなと思っていたのですが、予想以上というか、予想通りというか(苦笑)、被告(=警視庁)の対応があまりにひどい。
今後も公判を重ねるごとに警察のひどさが一層明らかになっていくことになるでしょう」
(文=浮島さとし)
●新宿署違法捜査憤死事件(支援者によるまとめ)
http://harada1210.blogspot.com/
●【短期集中連載】発生から1年「新宿駅痴漢冤罪暴行事件」の闇
http://www.cyzo.com/2010/12/post_6078.html

 戦前の憲法は軍人官僚によって踏みにじられ、戦後の憲法は警察官僚によって踏みにじられています。どちらも正義の味方であるべきはずなのに。

 このことは、法という次元の低いもので人間の生き方を規制しようとしても意味がないことを証明しています。「人の道」は宗教的精神から導かれているのです。
by antsuan | 2011-11-09 23:54 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(6)
Commented by saheizi-inokori at 2011-11-10 09:17
警察に限らず法律のほとんどは所管官庁の“領分”のためにあるようなもの。
税金、年金、保健所、、、どれも所管官庁の思うがままの運用になっているようです。
Commented by HOOP at 2011-11-10 09:21
しかも、思いつきであっちに行きこっちに行き、、、
Commented by antsuan at 2011-11-10 12:29
・佐平次さん、昭和四十年代ごろまでは地方裁判所も違憲立法審査権をどんどん行使していたんですがねぇー。どういう理由でそれを放棄してしまったんでしょうね。
Commented by antsuan at 2011-11-10 12:30
・武家諸法度や軍事法廷みたいに、民間とは区別した厳しい裁判制度の復活が望まれます。
HOOPさん、自然に国を形成してきた日本人に法律という縛りは馴染めないような気がします。
Commented by HOOP at 2011-11-10 16:25
今更そんな法廷を作ったら、ますます閉鎖的になって、
甘い判決ばかり出すに違いないと思います。
国民と国を対立するものととらえてきた国は、
国を縛る法律、すなわち憲法に非常に神経質ですが、
日本は与えられた民主主義に懐柔されて、
権利と義務の区別もついていない状態ですから。
Commented by antsuan at 2011-11-10 22:42
・たしかにどんな法廷にしろ、運用次第でどうにでもなりますからね。
しかし、HOOPさん、それでも役人たちに責任を認識させるだけでも意味があると思いますよ。