あんつぁんの風の吹くまま

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ヤクザと代わらぬマスメディアの実態

 ツイッターからの情報によりますと、鉢呂経済産業大臣の辞任記者会見で暴言を吐いたのは時事通信の記者だそうですが、このヤクザのようなマスメディアの実態を、上杉隆がメールマガジンで報告していますので、ここに転載して紹介します。


Vol.077
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          上杉隆の東京脱力メールマガジン          

        『「死の街」を認めた男と作った男(1)』       

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鉢呂吉雄経済産業相は本当に辞める必要があったのか。

鉢呂氏は「死の街」という真実を口に出してその職を追われた。皮肉なこと
に後任に就いたのはその「死の街」を作り出した張本人のひとりである枝野
幸男前官房長官だ。

「原子力国家」日本では、原子力ムラに異を唱える人物はそれが誰であろう
と、結果として、悉く消されていく。

今回は、緊急コラムとして、鉢呂氏と原子力ムラの陰の最高実力者であるマ
スコミとのやり取りを紹介しながら、その真相に迫ろうと思う。

鉢呂氏の辞任記者会見は、9月10日の夜、経産省の会見場で行われた。

当日、私は現場にいなかったため、IWJ(岩上安身氏)のアーカイブを元
に、このコラムを書いている。

冒頭、鉢呂氏は、次のように述べて、まず自身の「失言」に対して陳謝し
た。

「遅い時間にお集まりいただきまして、大変ありがとうございます。本日、
野田総理大臣にお会いをし、『私、経産大臣を辞任したい』という申し出を
させていただき、総理の方から受理をしていただいたところです。私の一連
の発言で、国民の皆さん、とりわけ福島県民の皆様に多大の不信の念を抱か
せ、大変、心からおわびを申し上げたいところでございました。大変どうも
すみませんでした。

私といたしましても、このたびは猛省をしながら、また、福島県民の皆さん
や東日本大震災の被災者の皆さんに少しでも今後貢献できるよう、これから
もひたすら頑張って参りたいと考えているところでございます。大変短い期
間でしたが、経済産業省の皆さんの力もいただいて過ごしたことに心から御
礼申し上げまして、退任のごあいさつとさせていただきます。本当にありが
とうございました。以上でございます」

親しくはないものの、15年前から鉢呂氏を知る私からすれば、その表情は
無念に満ちていたように思える。果たして、記者クラブメディアは、鉢呂氏
のどの発言をもって辞任に追い込んだのか。会見動画を追うとその全容が明
らかになっていく。

その一問一答のくだりを載せよう。まずは記者クラブ所属の大手メディア記
者による傲岸な追及だ。

──改めて、辞めた一番の理由は?

「昨日、今日にかけて、福島県に視察に行った際での記者会見等での発言、
一連の発言について国民の皆さん、福島県民の皆さんに大きな不信の念を抱
かせたという、このことに尽きるかと思います」

──一連の発言というが、具体的に何の発言について反省し、辞めるのか。
具体的に説明してもらわないとなぜ辞めるのか分かりません。

「一つは、昨日の記者会見において『死の街』という表現をしたことについ
てでございます。このことについては、午後の記者会見で、撤回をして陳
謝、おわびしたところでございます。また、視察後の非公式の記者の皆さん
との懇談、まあ、立った場での懇談だったわけでございますが、一連の大半
は視察の中身についての真面目で真剣な報告をしたと思いますが、これにつ
いて不信を抱かせるような言動があったという風にとらえられたわけでござ
います。この2つでございます」

──具体的にどう言ったんだ。あなた国務大臣を辞めるんだからその理由く
らい説明しなさい。

「私も、非公式の記者の皆さんとの懇談ということで、その1つ1つに定か
な記憶というものがないもので…」

──定かな記憶がないことで辞めるんですか。定かだから辞めるのだろう、
最後くらいきちんと説明しなさいそれくらい。

「そういう風に私は…。国民の皆さん、福島県民の皆さんに不信の念を抱
かせたと考えておるところです」

──何を言って不信の念を抱かせたか説明しろって言ってんだよ
「だから、今お話した通りです」

単なる記者がなぜこうまでいえるのか。それは匿名の陰に隠れての質問だか
らであろう。いつでもそうだが、記者クラブの記者たちは、顔が出ず匿名に
なるとなるといきなり勇ましい。

ところが、一転、自らの氏名を名乗るとなるとおとなしくなる。そうした卑
怯なやり方を続けているのが、日本のマスコミであり、世界にも類をみない
現象だ。

──何を言ったかだって…

こう重ねたとき、ついにフリーランスで自由報道協会所属の田中記者が口を
挟んだ。

──そんなやくざ言葉止めなさいよ。記者でしょ。敬意を持って質問をしな
さいよ。

「大変すいません。私なりに精いっぱい話しているつもりで、ご理解をいた
だきたいと思います」
 
大臣の回答が終わると、さらに田中氏は言葉を重ねた

──恥ずかしいよ、どこの社だ!

だが、当然、田中氏の質問に答えることはない。代わりにその記者の吐いた
言葉はこうだった。

「うるせえよ」

(つづく)
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by antsuan | 2011-09-13 07:20 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(16)
Commented by mimizu1001 at 2011-09-13 18:56 x
郷原さんがこう言っております。
http://www.twitlonger.com/show/d0uv5u
賛成だな。

関係ないこと。
今年は天候異変でスダチの収穫が遅れたのと、僕の方もゴチャゴチャあったので知り合いにお願いしなかったので「お中元」はなしです(笑)
来年、お付き合いが続いていればまた(笑)×2
Commented by antsuan at 2011-09-13 20:23
・みみずすましさん、お久しぶり。脳死のままでは困るんです。悪事に加担した第四の権力、マスメディアに対しては、我々、草の根報道記者によるインターネットメディアによって、「死の受容のプロセス」をたどっています。

ご両親の介護で大変でしょう。でも放射能汚染地域のこちらで時間があったら連絡を下さい。
来年までのお付き合いを続けるために。(笑)
Commented by junko at 2011-09-13 21:25 x
Ciao antsuan
さすがに本人恥ずかしくて言えないいんでしょうけど、
おもな原因は、放射能うつしてやる。って知り合いの記者に言ったってことでしょ?
やくざまがいの記者と言い、真剣になれない大臣、どっちもどっち
18歳未満お断り、子どもには見せたくない光景です
Commented by antsuan at 2011-09-14 05:53
・今回の問題は鉢呂大臣がしぐさをしただけでそういう言動はなかったようなのです。しかも、記者会見ではなく懇話会の席上で、記者が意図的にそういう風な話を振ってきたと見られています。つまり記者側に明確な悪意があったのです。
junkoさん、反原発を明確に表明した鉢呂大臣を嵌めるべくでっちあげ記事を書く報道記者。冤罪が成立するのはこういう報道関係者がいるからなのです。大臣に非はありません。大臣は無罪です。
Commented by marsha at 2011-09-14 08:02 x
このごろ強く感じていることですが、全体的に日本人の劣化ということではないでしょうか。 平和ボケした日本人は‘なんでもあり’などと平気で抜かし、倫理観、責任感、何にもないのです。
記者の悪ふざけだと私も感じていますが、これも子供じみています。日本人はもっと大人になる必要があります。 何時までたっても子供のままでは困ります。 
Commented by antsuan at 2011-09-14 09:46
・marshaさん、これは悪ふざけなんかじゃないです。謀略です。検察官が自白調書をでっち上げるのとなんら代わりありません。野田総理に信念があるのならば絶対辞任させてはならない事例です。

日本人は魂が劣化してしまいましたね。そのことに気付かせるためにも、我々が言挙げしなくてはならないと思っています。
Commented by marsha at 2011-09-14 13:14 x
謀略なんですか。それはけしからん話です。最近、目が痛くて(眼科で診てもらったら酷使を避けることだそう。)あまりきっちり読まないのですが、もう一度大きく目を見開いて記事をよく読み直してみます。 朝日新聞も東電から沢山広告料を貰っているし、NHKも株の持ち合いとか、もう新聞も放送も信用なりません。  検察に至っては、あの忌まわしい事件は何ですか? この国には何にも信用出来る物がありません。

年寄りですが、頑張りますね。
Commented by antsuan at 2011-09-14 13:40
・讀売新聞は財務省官僚の天下りを受け入れているように、報道業界も官僚たちの軍門に降っています。
marshaさん、新聞は裏読みしなければなりませんから、目だけでなく頭も酷使します。頑張りましょう。
Commented by marsha at 2011-09-14 15:12 x
↑頭か−、こりゃー、一番弱いところです。困ったなー。
Commented by cocomerita at 2011-09-14 16:46
Ciao antsuan
はめられたのならね――
ますますこうしてさっさと辞めるべきではないのです
それを辞めちゃうんだから、まあその程度の人ってことなのでしょうね
後ろめたいことがなければ、こんなに簡単に辞めはしないと思うのですけどね...

はめられててもそうじゃなくても、根性無しってことには変わりがない
こんなのばっかね 最近
Commented by antsuan at 2011-09-14 17:28
・marshaさん、何をおっしゃいます。ボケ防止に丁度いいじゃないですか。(笑)
Commented by antsuan at 2011-09-14 17:28
・ cocomeritaさん、そうじゃないんだと思いますよ。
自分を庇ってくれない総理の下でいくら頑張ったって無理だと気が付いたのでしょう。 
Commented by cocomerita at 2011-09-14 23:19
antsuan,
百歩譲ってそうだとしても、大臣とは総理のためでなく、国民のために働くのだと言う、そう言う基本的概念を持っていてほしかったです
しかしながら、こんな大事な時期に、エンガチョまがいの愚弄を発する人は、総理が擁護しようがしまいが、私は一人の国民として、そんな意識の低い奴は要らないと宣言します。
Commented by antsuan at 2011-09-14 23:52
・それって、 cocomeritaさん、旧帝国陸軍が総理大臣の指名した陸軍大臣を拒否した言い訳とおんなじですよ。

>エンガチョまがいの愚弄を発する人
>そんな意識の低い奴
いったいどういう情報を元にして言っているのかわかりませんが、福島県民の気持ちを一番汲んでいた、心の汚れていない大臣だったと私は思っています。

暇があったら↓の記事を読んでおくれ。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475
Commented by かぼちゃ at 2011-09-17 11:29 x
「解決しなければならない課題が山積み。辞めるやつはさっさと辞めろ」という流れになってしまいました。鉢呂さん誰もが先送りしていた「解決しなければならない課題」をやっていた政治家でした。福島県民は知っています。でも私達の声はまた潰されます。マスコミにのせられてしまっている多くの日本国民によって。
Commented by antsuan at 2011-09-17 22:51
・かぼちゃさん、私たちの他人に伝える(放射)エネルギーをもっともっと強めなくてはなりませんね。