あんつぁんの風の吹くまま

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儒学は宗教にあらず

 チャイナは古代においては素晴らしい文明の発達を見たけれども、近代になってそれは見る影も無くなってしまったのは何故だろうか。中華思想については以前「中華思想における正史」として少しだけ論じた。しかし、その文明の衰退についてはよく分からない。考えられるのは科学の発達がなかった事ではないだろうか。では何故科学の発達がなかったのか。それは儒学の影響があると考えるのだ。

 儒学は宗教ではないので一神教のような一つの真実を追求する厳しさは無かった。
これが儒教社会において日常生活のみならず周囲の自然を見る姿勢が受動的なものとなり、存在する唯一つの真実追求のエネルギ−を人々は持たず、科学の発達する社会にはならなかった。

 むしろ、その必要がなかったといえるようだ。なぜならば、儒学の要素は先王、過去の聖人君子の道を正しく受け継ぐこと、先人の道を祖述することであって、普遍的真実を追求して成立する科学とは異質の世界なのだ。
 
 その事を思うと、過去の正しい道のみを追求し、新たな正しい道を探求しない今のチャイナや韓国の大衆の心理が何となく理解出来るような気がする。
by antsuan | 2005-07-29 17:06 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)