あんつぁんの風の吹くまま

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どうしても原子炉損傷が"地震による"ものであることを隠したかった。

共同ニュース
1号機16時間後にメルトダウン 短時間に温度上昇

 東京電力は15日、福島第1原発1号機でメルトダウン(全炉心溶融)が起きたのは、地震発生から16時間後の3月12日午前6時50分ごろだったとの暫定評価を明らかにした。

 震災後、短時間で温度が急上昇して大部分の燃料が原子炉圧力容器の底に溶け落ちるという危機的状況を迎えていたことが分かった。東電が1号機の燃料の70%が損傷したと発表したのは3月16日だった。

 東電によると、地震直後の自動停止から3時間後の11日午後6時ごろには燃料の上部まで水位が下がり、温度が上昇し始めた。同日午後7時半ごろには、燃料損傷が始まり、12日午前6時50分ごろには大部分の燃料が落下したという。
               2011/05/15 20:02 【共同通信】


 はっきり言えば、三月十六日にはメルトダウンが起きたことを、東京電力は認識していたわけです。これを隠ぺいと言わないわけにはまいりません。

 では何故、いずれ分かってしまうような嘘をついたのか。その検証が重要になってきます。

 国や東電は、原子炉が地震によって損傷し制御不能になったことを知られたくなかったのでありましょう。メルトダウンはあくまで冷却機能の電源喪失によるものとしたかったのでありましょう。

 地震による原子炉損傷のメルトダウンを国内において認めたら、全ての原発を直ちに停止しなければなりません。つまり、地震による原子力発電所の安全性を否定するわけには行かなかったのです。

 しかし、その隠ぺい工作のために、日本人はいや世界中の人々はこれからも長く続く放射能汚染の危険に曝されてしまったのです。これは人災であり戦争犯罪に匹敵するものでありましょう。
 
by antsuan | 2011-05-15 22:18 | 情報通信・パソコン | Trackback | Comments(4)
Commented by Emitan at 2011-05-16 08:09 x
震災の数日後に茨城に住む、知り合い(元原発職員)が熊本行きの航空券を手配した理由が明らかに成りました。結局未だ疎開して居られません。
Commented by antsuan at 2011-05-16 09:38
・熊本にも原発がありませんでしたっけ? 結局日本全国何処にいても避けようがないということでしょう。
チャイナや韓国辺りの原発が爆発したら日本中に死の灰が降り注ぐことにもなります。
今回の事故でも既にハワイでセシウムが観測されていますし・・。
Commented by Emitan at 2011-05-17 08:17 x
熊本には原発は在りませんが、鹿児島の川内と福岡の玄海と両方に挟まれて居ます。と言うより、川向こうの半島にも結構在るでしょうから、何処か爆発したら、大いに影響被るでしょう。黄砂がショッチュウやって来るので、確実に風下です。現在は放射能の被害は極めて少ないので、疎開しようと思ったのでしょう。リタイヤー人間だから寿命まで過ごせたら良いのですから。ハワイでは貿易風で東から西に絶えず風が吹いて居ますよね?と言う事は何処から廻って来るのでしょう?
Commented by antsuan at 2011-05-17 13:12
・Emianさん、ハワイへはジェット気流でアメリカの西海岸に流れ、その分流というか反流が運んだのだと考えます。まさに地球規模の大災害です。しかも未だ収束せず、海洋汚染はさらに深刻。