あんつぁんの風の吹くまま

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神と平和について悩む

神とは何か。
 最近この命題にようやく自分なりに解答を付けられるようになったと思う。幼稚園と小学校をカトリック系の学校で、中学高校はプロテスタント系の学校で学び、天皇陛下の御用邸の近くに住んで、家には神棚と仏壇がある環境に育った。それらを特に排除することなく、総てを受け入れてきたのだが、やはり心の中には神と云うものの存在をどのように受け入れたら良いか決められないでいた。

 神とは心を平和にするものである。
此れが結論であるが、実は前からそのように解釈していた。しかし、今迄その答えに何故か納得していなかったのだ。理由は多分、平和の意味を理解していなかったからだと思う。それは自分だけが幸せであっても平和とは言わないからである。つまりは周りの人の心が平和で無ければ、平和は存在しないのと同じではないか。そこで本当の神とは何だろうと思い悩んできたのだ。
 ヨミウリウィークリー(2005.4.17)の著書からのメッセージという欄に「日本文明とは何か パクスヤポニカの可能性」を書いた宗教学者、山折哲雄氏のインタビューが載っている。山折氏は日本の平和(パクス・ヤポニカ)の意味を、ローマ帝国支配下のパクス・ロマーナや大英帝国によるパクス・ブリタニカ、そして現在のパクス・アメリカーナと比較し、覇権的軍事力を背景にした平和と、日本が今迄経験してきた平和とは持っている意味が違うのではないかと述べている。
 此れこそが、今迄悩み続けてきた疑問だったのだ。「日本は共存システムをつくる伝統を持っている。現代にどう生かすかはわれわれの課題」と、書かれているように、日本人はもともと覇権主義を持たず、共存することを是とし、平和を求めてきた国なのだ。従って平和のために、いろいろな神々を受け入れてきたのである。
 平和を築く、此れが本当の神の仕事だと思う。
by antsuan | 2005-04-06 07:15 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(0)