あんつぁんの風の吹くまま

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家族旅行のつづき(その一)


   越後なる 青田の風や 足を止む

 興奮さめやらぬサッカーの応援を終えて、翌日の朝に今度は秋田の生まれ故郷へ向けて出発しました。

 ようやく電車おたくを卒業した長男のプランに従って、「きらきらうえつ」と云う、快速電車で鶴岡の先の余目(あまるめ)と云う所まで約二時間の移動です。特急電車より快適と云う息子の太鼓判の通り、四両編成の一両がラウンジカーになっていて、五六人座れる大きめのテーブルが四つほどあって、ゆっくり景色を見ながらお弁当を食べられるようになっています。カメラを持った、鉄道ファンと思しきおじさん達もちらほら乗っていました。

 新潟の田園地帯から日本海の海岸線を見ながらの、新幹線では味わえない、鉄道の旅です。小学一年の三男にとって、物心のついた初めての旅ではないでしょうか。一面の青田をしっかりと目に焼き付けて欲しいと、外を眺める息子の顔を見詰めながら思いました。

 五年前に、ばんえつ物語号と云う蒸気機関車に乗った時も感じたのですが、車掌さんや駅員さんのサービスがとてもよく、心に残ります。

 余目からは三両編成のワンマンカーで新庄まで、滔々と流れる最上川を見ながらの小一時間の旅です。ここでも車掌さんのガイドのアナウンスが時々あって、旅行客を楽しませてくれました。

 新庄までは山形新幹線が来ています。しかしそれとは逆方向にまたまた三両編成のワンマンカーで奥羽本線を下って行きました。乗客の中にはワンマンカーに乗り慣れない人もいて、開閉ボタンを押す事を知らないで、ドアが開かなくてオロオロしています。

 駅に停まるごとに、民謡の真室川音頭で有名なあの真室川を右に左に見ながら渓谷が次第に険しくなって、昔、鉄砲水で閉じこめられた及位駅につく頃には、青空がいつの間にか消えて雲が垂れ込めていました。及位駅周辺に鉄砲水の面影はもう全くなく、辺り一面は青々とした木々で覆われていました。

 山形と秋田の県境のトンネルをくぐって院内に入ると雨です。雨に煙る山々を見て、やはり自然の厳しい所だと思わずにはいられませんでした。

 ここからは線路は殆どまっすぐ一直線に延びています。横手平野に向かって山陰がだんだん遠くなり、雲も切れて雨が上がってきました。そして青空が覗いてきた頃にようやく目的地の湯沢に着きました。
by antsuan | 2005-07-20 19:42 | 身の回り・思い出 | Trackback | Comments(0)
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