あんつぁんの風の吹くまま

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わが国の国家像を世界に発信すべき

 
 菅直人総理大臣が、カルテルを結んでいる報道機関に属さない双方向性報道機関のインターネットメディアにおいて、記者会見を行ないました。このことは、内容はさておき、非常に画期的なことでありますので多いに評価したいと思います。しかしながら、まだまだ積極的というにはほど遠いものであると、きちっと苦言を呈しておきます。

 さて、この単独記者会見で分かったことは、国家のあるべき姿、つまり「国家観」を、民主党は持ち合わせていないということです。

 はっきりいってゾッとします。国家観がないから何も方針を決められないのです。国民に対する説明責任を果たせといっても無理なのです。説明すべき中身が空っぽなのです。これは菅直人独りではありません。仙谷健忘長官しかり、鳩山由紀夫元総理大臣しかり、そしておそらく小沢一郎しかりでしょう。

 わが国の属国化はいまに始まったことではないと、仙谷健忘長官は言ったようですが、これも国家観を持ち合わせていないからいえる言葉です。政権政党になったというのに、国家をどのように形作っていけば、最小不幸社会というものが実現出来るのか、空想すら出来ないようです。

 池田勇人の言葉から分かるように、戦後の日本という国家は、富国を断念し、中流階級社会を目指したのです。上流階級、つまり資産家のための国家ではなく、下流階級、つまり人に使われる労働者で満足する社会でもない、汗水垂らして仕事をすることに歓びを感じる社会を国家像にしていたのです。

 しかし、その国家像を完成したとき、悲しいかな目標を失ってバブルを発生させ、そのバブルを弾かせてしまいました。ところが、世界社会でもソビエト連邦が崩壊して、資産家から収奪する国家は成り立たないことがはっきりしました。つぎに、経済原理主義が崩壊して、民衆から収奪する国家も成り立たないことが明らかとなりました。

 つまり結局のところ、バブル崩壊後ずっとデフレ経済が続いている日本ですが、今なお外国に借金をしていない健全な国家として生き残っているのです。

 このように、"汗水垂らして仕事をすることに歓びを感じる採取社会"こそが、持続可能な理想の国家像であるのです。

 ですから、日本国政府は誇りを持ってそのことを世界に表明し、収奪社会から採取社会へ世界を誘導する使命について、国民に理解を求めるべきでありましょう。

 それを出来る政党がこの日本にあるかといえば、残念ながらあると断言は出来ませんが、新しい情報社会を手に入れた国民一人ひとりがその意識を持つことによって、必ずや国際社会を牽引する政党が生まれてくると信じています。
by antsuan | 2011-01-10 22:44 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(2)
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Commented by HOOP at 2011-01-12 00:56
国家像を示した小沢、それを危険とみなした米国、
狭間で対応に追われる現政権という構図でしょう。
国家観を示せないのは、検察=米国が怖いからです。
Commented by antsuan at 2011-01-12 07:41
・HOOPさん、小沢さんの示した国家像ってどんなものですか? 国家観を持っていても怖いものがいるから示せないのであれば、それは政治家として失格ですよね。わたしには、単に米国が怖いから、米国を排除する国造りをしたいと考えているようにしか見えないのです。