あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

良薬

             週刊新潮 十月十四日号 より抜粋
          クリックすると大きくなって読みやすくなります

d0001610_19144296.jpg

 戦後教育を受けた我々は、占領軍の云う「眞相」を信じて、祖先の心情と正義感を口汚く批難してきましたが、ここに来て、ようやくその認識が誤りだったことに気付いたと思います。

 世の中は本当に性善説的な生き方というものが通用しないものです。実は、この春に退職した職員から訴訟を起こされて裁判で争っていたのですが、結局負けてしまいました。直ぐに失業保険の手当がもらえるようにと配慮して解雇通知を書いてあげたのが間違いの元でした。通知を出したあとに解雇予告手当をもらっていないと訴訟を起こされたのです。

 裁判というものは証拠主義ですから、いくらこちらが話し合いの下で合意した退職なのだと申し立ててもダメでした。相手のほうが一枚上手の確信犯だったということです。温情を持って性善説的な対応をしたのが仇となってしまいました。

 相手がどういう人間かよく見極めないと自分が傷つくことになります。そして、それが個人的なことならまだしも、会社や国の関係となると従業員や国民にも被害が及びます。お人好しは結局仲間に迷惑をかけてしまうものなのです。

 従ってこの尖閣問題で、国際関係というものは善意も好意も通用しない野蛮との対峙であることに我が国民が気が付いたのならば、それは誤りを取り除く良薬だったということが出来ましょう。
by antsuan | 2010-10-15 15:02 | 政治・経済 | Comments(0)