あんつぁんの風の吹くまま

ブログトップ | ログイン

消費税を滞納する企業は増えるばかり



 松下電器の創業者で経営の神様といわれた松下幸之助は、物品税の滞納王だったのをご存知でしょうか。不況になれば、たいていの企業で経営が苦しくなり、赤字になって運転資金を確保するのがやっとというのが当たり前の姿なのです。その場合、所得税は赤字なので納める必要はありませんが、物品税はそうはいきません。たとえ販売代金が回収出来なくても、販売した分だけ税金がかかる仕組みですから、まじめな経営者は資金繰りが苦しくなって首をくくらなくてはならなくなります。

 余り知られていないようなのですが、実は消費税も物品税とおんなじ性質の税金なので、消費税を滞納している企業はどんどん増えてきているのです。五パーセントの消費税でこの有り様なのですから、これが十パーセントとか、二十パーセントとかになったら滞納する企業が続出することは間違いありません。

 それは、経営者の法令遵守精神の問題だと思われるかも知れませんが、労働者の給料というものは、労務を提供(販売)して得た利益なのですから、本来は消費税の対象になります。現時点においては単に非課税として扱われているだけの話なのです。治療費や介護の労務、居住用の家賃も今のところ非課税です。

 古来からいわれているように「苛税は虎よりも猛し」です。税を払うぐらいならば国民は国を捨てて逃げ出すか、ギリシャのように、国民が税金を払わなくなって国が潰れるかのどちらかになることでしょう。

 ちなみに、八百兆円以上もの国の借金があっても、「円」という通貨が強いのは、特別会計の存在を外国はよだれを垂らして見ているからといって良いでしょう。つまり、我が国においては、一般会計と特別会計を合わせると二百兆円を超える税収がありますから、バラマキを止めて事業仕分けをしっかりやれば、税収不足なんてたちどころに解消されてしまうのです。

 国民の皆さん、間違っても消費税増税論議に乗らないようにして下さい。
by antsuan | 2010-05-27 23:05 | 政治・経済 | Trackback | Comments(4)
Commented by anthonberg at 2010-05-27 23:37
やっぱりここに反応していたのね。(笑)実はマジで人ごとじゃないのよ、デンマークも!億単位の赤字が発生したので、いきなり7月から税金上がるとか育児手当や年金や失業保険の減少など問題になっています。どこに使ったかわからない赤字に何で高齢者や失業者が打撃を受けるんだ?ってね。どこの国も同じですよ、マジで。

でも仕事する気がない人が失業保険4年貰っているってかなり贅沢な国だと思っていたけどね…。そこはカットしてもいいと思うけど。

ギリシャは露骨過ぎたので笑うしかないって感じでしたね。(^^;;;
Commented by antsuan at 2010-05-28 07:13
・お金があれば、無駄なものに使ってしまうのは、国家も市民もおんなじだと思います。

anthonbergさん、デンマークはユーロ圏ではなかったですよね。賢明な選択だったと思います。増税ではなく社会保障の低下を国民が受け入れれば、いち早く財政不安から脱出出来ると思います。もちろん、日本も同じです。
Commented by anthonberg at 2010-05-28 19:33
そう、デンはEUだけどユーロは使っていないんですよ。デンの通貨のkrone(クローネ)は英語にするとCrownで『王冠』の意味があります。王国であるデンマークらしいこだわりなんでしょうね。今年から100kr札が新しくなったくらいだし、まだまだユーロに変わる空気はないです。

5%で滞納ならそれ以上だと悪化するのが目に見えてますね。しかし今円高で帰省するの大変なんですけど。(苦笑)
Commented by antsuan at 2010-05-28 19:43
・あらあら、anthonbergさん、帰省するって考えるから円高が気になるんですよ。旅行と思えばギリシャで得した分をこちらへ回すんですから、プラスマイナスゼロじゃないですか。(笑)