2010年 04月 28日
再び、パクス・ヤポニカの可能性二三日前の読売新聞朝刊に、堺屋太一の寄稿文「円安日本の未来の姿」が一面に載っていて吃驚しました。アメリカは債務を帳消しにするために、デノミネーションに近いインフレ政策を採ってくる可能性が有ります。とすれば、数年間は一ドルが六十円とか三十六円になることも考えられます。問題はその後のことで、アメリカの債務が帳消しになれば、今度は、日本の国債残高が目立ってきてしまって、一挙に円安に振れてしまうというのが、日本沈没のシナリオなのです。 何しろ、税収よりも国債による借金の方が多い我が国の今年度の予算については、財政危機の分水嶺を越えた歴史的大事件ともいえるのです。ですから、堺屋太一だけでなく、多くの財政通の専門家が危惧するのは当然なのです。 「近代」を支えた化石エネルギーの枯渇が目に見えてきてはいますが、金融資本主義のアメリカや英国がこのまま没落すると考えるのは甘すぎる予想といえます。確かに、「近代以後(ポスト・モダン)」をどの国が最初に手にするのかまだ誰にも予測がつきません。しかし、もし我が国がいち早くここで財政健全化に舵を切ったとしたら、世界最古の国の真骨頂、日本文明の花開く、パクス・ヤポニカの可能性がものすごく高くなるでしょう。
by antsuan
| 2010-04-28 20:49
| 思想・瞑想・時代考証
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Comments(2)
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平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
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