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オーロラツアーの同期会は延期

独立行政法人に交際費はない

事業仕分け 「官」に宣戦布告 第2弾ヒアリング
3月9日20時46分配信 毎日新聞

 政府は9日、独立行政法人、公益法人を対象とする「事業仕分け第2弾」の省庁ヒアリングを開始し、対象法人の選定作業が本格化した。仕分けのターゲットとなるのは、収入の半分以上を公費が占めるなど各省庁と密接な関係にある天下り法人。枝野幸男行政刷新担当相はヒアリング開始前、民主党の蓮舫参院議員ら「議員仕分け人」たちに「来年の今ごろはこういった法人は一つも許されないというようなことにしたい」と呼びかけ、「官」側に宣戦布告した。

 ヒアリングは「天下りを受け入れている」など7基準のうち複数に該当した290公益法人のほか、98独立行政法人について事業内容を聴取するもので、4月下旬の開始を想定している事業仕分けのいわば前哨戦。1週間程度続けたうえで一部は再ヒアリングし、4月上旬には仕分け対象の法人を決定する。

 これまで天下り法人が国から受注してきた事業や補助金、基金の中に、官僚OBの人件費など「無駄遣い」が多く含まれると見ており、こうした公費の支出を止めるのが仕分け第2弾の狙いだ。公費依存度が高い法人は、事業が「不要」と判定されただけで存続の危機に直面する。枝野氏は9日の記者会見で「『予算がついているんだから(事業のあり方を)変える必要はない』と思っているところはばっさりやられる」と強調した。

 枝野氏は同日、290法人のうち過去に国会審議や会計検査院に問題点を指摘された50法人を公表した。建設技術の調査などを行う国土交通省所管の「国土技術研究センター」は、民主党の川内博史衆院国土交通委員長が08年2月の衆院予算委員会で「常勤役員4人全員が国交省出身で、年間50億円ぐらい国交省から随意契約で仕事をもらっている」と批判。長妻昭厚生労働相も08年当時、同省との随意契約が多い法人の一つとして問題視していた。

 また、経済産業省所管の「新エネルギー財団」は09年10月、基金の額が上限を超えたとして1億3988万円を国庫に返納するよう会計検査院から指摘されている。

 枝野氏は「独法、公益法人という仕組みへの国民の不信を払しょくするところまでメスを入れる」と意気込んでおり、独法については6月、公益法人に関しては年内をめどに制度そのものの改革を求める提言をまとめる。【影山哲也】



 先日の温泉旅行で会った友人は、某国立大学のナンバーツーなのですが、研究機関であるはずの大学の悲惨な内情を吐露してくれました。それを聞くと役人批判の矛先が鈍ってしまうほどです。

 簡単にいうと、独立行政法人には接待交際費なるものが認められていないので、ナンバーツーはあらゆる行事の打ち合わせにかかる費用のうち、大学外での殆どにおいて自腹を切っているそうです。しかも、ナンバーツーといえども学者扱いから事務職扱いにされて、管轄省庁の部課長クラスの年俸なんだそうです。

 たとえば、海外の著名人が大学に表敬訪問に来たとします。講演とか会議については会議費を大学に請求出来るのですが、その前後の歓送迎会費については彼の自腹ということになるわけです。そういうわけで、ナンバーツーといえども出張の際は安ホテルに泊まって出張費を浮かせるようにしているそうです。ところが、ある時、某大学教授がカプセルホテルに泊まっていて具合が悪くなり、救急車で運ばれたことが話題になってしまい、みっともないから安ホテルに泊まってはならぬというお達しがあったそうで、泣きが入っています。

 しかも、部下が不祥事を起こした場合は、たいてい連帯して責任を取って給料を減俸するので、卒業生の結婚式に招かれても、包んでいく金がなくて、とても喜べないといっていました。そんなことをいっている最中に、彼の携帯電話が鳴り、文科省に相談なく研究発表してそれが新聞沙汰になっているという一報が入り、対応に追われていました。

 元々、大学とか研究機関は無駄だらけなのです。何十年という期間で研究し続けなければならないものが山ほどあるというのに、事業仕分けでその無駄を省いたら、本当の研究なぞ出来っこありません。

 これで、オーロラツアーの同期会は当分先のことになってしまいました。
by antsuan | 2010-03-22 21:42 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(4)
Commented by HOOP at 2010-03-22 22:16
カプセルホテルに泊まってはいけない?
当方の旅費は今年、大幅に削減されるそうですが、
カプセルがなければ、結局、
なけなしの小遣いを削るしかありません。
地方ならまだ三千円台のホテルもありますが、
東京や横浜には出張できませんね。
Commented by antsuan at 2010-03-22 22:29
・HOOPさん、確かに外国の大学でも似たり寄ったりだということを聞いたことがあります。
そういえば、祖父も出張というとその土地の友人の家に世話になっていたのを思い出します。
しかし、研究には交流が付き物ですから、交際費を認めないというのはやっぱりおかしいですね。
Commented by mimizu-1001 at 2010-03-23 08:55
某大企業の社員さんのブログでは、会社の金なんだから贅沢していいのだが(でも自分は節約した)みたいなことが書かれてたことがありました。
民間企業ってなんて恵まれてるんでしょう!(笑)
民間の社員の意識に比べて、公務員のそれの高いこと!(笑×2)
Commented by antsuan at 2010-03-23 11:00
・みみずすましさん、民間では毎年事業仕分けをやっているようなもんでしょうから、許容範囲でありましょう。
公務員も、接待交際費は必要なんだと、どうどうと主張したらどうでしょうかね。
目に余る連中を放っておくから、自分の首を絞めるのではないかと思いまつ。