あんつぁんの風の吹くまま

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白足袋とステッキ

 有名人を知っているとなるとついつい吹聴したくなる自分も、でんでんむしさんが「有名人やタレントならなんでもありか」に書かれているように、やはりミーハー族の部類なのだろうと思うが、テレビタレントにはてんで興味が無い。

 もっとも、ここは太陽族だった石原裕次郎の地元なので、その辺の関係の人はウヨウヨいる。昔の話になるが、加山雄三などは愛艇光進丸を沖合に泊めて、その頃出立てのダックスと言う小さな原付きバイクをテンダーに乗せて海岸に上陸し、近くを遊び回っていた。あれは格好良かった。さすが海の若大将って感じだった。

 オッと、そんな自慢話をするつもりではなかった。
ここ葉山は前にも書いたように皇室の憩いの場所でもあり、保養所や別荘も沢山あった関係からか、文化人が割と多く住んでいた。詩人で文化勲章受賞者の堀口大學も其の一人。先生の家は目の前なのだ。今日の読売新聞の編集手帳にも、大学全入時代と今昔についての話に堀口大学先生のことが載っていた。

 堀口先生と祖父は家が向いというだけでなく、同じ洋行帰りの教養人として親交が厚かったようである。二人とも着物姿でステッキをもって散歩するのだが、白足袋の堀口先生はすらっとしていて気品があり、祖父は葉巻を口にくわえて貫録があった。

 我が家には祖父が亡くなったときに堀口先生が捧げて下さった挽歌を額に飾って家宝としてある。
 
 
     国手のみたまに捧ぐる挽歌
                    堀口大學
                
  さはやかにおんしはぶきに目ざめたる
              森戸川べの朝よかえへり来よ
  
  ひと筋に貫きましぬよくぞ智と学の光を高くかかげて
  
  或る時は梅花を語り或る時はさかづきふくみ世をば歎きぬ
  
  かりそめといかで思はんこの君と十歩にありてととせ生せしを
  
  となりしておはすと知れば安かりし宵の出水も朝の嵐も
by antsuan | 2005-06-25 11:27 | 身の回り・思い出 | Comments(2)
Commented by den8den8 at 2005-06-26 07:22
すごい! これは自慢できる。鑑定団にだすわけにはいかんが、少しくらい自慢してもいいでしょうね。
Commented by antsuan at 2005-06-26 09:15
本物の有名人に接することが出来たことは本当に仕合せなことだと思っています。