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検事よりも裁判官に謝罪させるべきでは

菅家さん否認「虚偽と思った」=元検事、謝罪はせず-足利事件再審公判・宇都宮地裁

2010年1月22日(金)21時50分配信 時事通信
 栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件で、無罪が確定的になっている菅家利和さん(63)の再審第5回公判は22日午後も、宇都宮地裁(佐藤正信裁判長)で続いた。取り調べを担当した森川大司元検事(62)が出廷。菅家さんが「自白」から否認に転じたことについて「虚偽と思い、それをただすために取り調べた」と証言した。菅家さんは自ら証人尋問の冒頭と最後に重ねて謝罪を迫ったが、森川元検事は「大変深刻に受け止めている」「申し上げた通りです」と答え、謝罪はしなかった。
 再審公判で再生された取り調べの録音テープによると、菅家さんは92年12月7日、森川元検事の取り調べを受け、「自白」を撤回。元検事は翌8日に捜査段階のDNA型鑑定の結果を持ち出して追及し、菅家さんに再度認めさせていた。
 森川元検事は12月7日の取り調べについて、別の女児殺害2事件(未解決)を調べるのが主目的だったとした上で、「足利事件で否認するとはまったく予想していなかった」と証言。翌8日の調べは、「前日の否認は罪を免れるための虚偽供述と思ったので、ただすためだった」と述べた。
 当時のDNA型鑑定の精度について、弁護側が足利市だけでも約50人が一致したと質問すると、「それくらいの知識はあった」と述べた。


 どうも話がおかしいのじゃないかと思います。世論というよりもマスメディアが間違っていると思うのですが、検事に謝罪させる問題じゃなく、誤審をした裁判官に謝罪させるべきでありましょう。また、こういういい加減な裁判が横行していたからこそ、裁判員制度が導入されたのであります。昨年施行された裁判員制度を批判し導入に反対していた人は、この事件に対してどう思っているのでしょうか。

 死刑廃止論者が凶悪な殺人事件が起きたときにこそ死刑廃止を声高に叫ばないのは無責任だと、キリスト教信者の曾野綾子は述べていますが、同様に、裁判員制度否定論者はこういうときにこそ発言しなければ、やはり無責任だというそしりを免れないでしょう。

 人間は他の生物を殺さなければ生きていけません。日本人の宗教観は生物の命をもらうことに感謝する気持ちに基づいています。 また、「山川草木悉皆成仏」の思想も日本で昇華されたものであります。ですから、無駄な殺生は諌めなければなりませんが、無駄な殺生をしたものであっても成仏することから、日本人は死刑制度を受け入れているのです。

 しかし、一神教の国の人々は、神以外のものは皆罪を犯すと考えています。ですから、裁判官も罪深い者であるから罪人を死刑にしてはいけないという、死刑廃止論を主張する人々が出てくるのです。

 およそ、被告人が無罪を主張した裁判の九十九パーセントに有罪の判決を下しているような裁判官を何とかしなくては、検事に謝罪させたところで、冤罪は増えこそすれ無くなることはないでしょう。
by antsuan | 2010-01-23 12:20 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(2)
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Commented by mimizu-1001 at 2010-01-23 12:47
いや、ここは検事じゃないですか?やっぱり。
誤審を誘導したわけですから。
で、検事による誘導があればなお、裁判員制度はアブナイと思います。
庶民感覚が活かされた場合がいいばあいもありますけども。

>裁判官も罪深い者であるから罪人を死刑にしてはいけないという、死刑廃止論を主張する人々が出てくるのです。
そうなの?
違うと思うけど、長くなるからやめときます。
奇しくも、今日、僕の方も死刑に関する記事を書きました。
菅谷さんに関する記事も、書きたいなと思っています。
Commented by antsuan at 2010-01-23 14:47
・弁護士だってある意味誤審を誘導する仕事でしょう。民事事件はなおさらですよ。

みみずすましさん、後でそちらにお邪魔します。