あんつぁんの風の吹くまま

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六十八年目の十二月八日


 真珠湾攻撃から六十八年目の十二月八日である。当時を知っている人々は非常に少なくなっているだけでなく、今まで秘密にされていた事実も、機密文書の解禁によりどんどん明らかになってきている。そのようなかなりの歴史的要素が深くなってきた今日において、真珠湾攻撃に限って論じることはあまり意味のあることではなくなってきたように思う。むしろ、世界の政治戦略的見地から冷静にあの出来事を振り返る時期にようやくたどり着いたのではないだろうか。

 今となって明らかになったことは、あの戦争はアメリカと大英帝国が挑発し仕掛けてきたものであるということなのだ。したがって、そのような敵国の戦略的意図を見抜けなかったのが一番最初にあげるべき敗戦原因といえよう。

 つぎに山本五十六の軍事的戦略の意図を考えてみると、短期決戦以外で勝てる見込みはないという考えを基に決断したことは容易に想像がつく。では何故にハワイ攻撃だったのか。なぜシンガポールではダメだったのか。短期決戦を目論んでいた以上、早期の戦争終結、あるいは停戦を考えていたに違いない。とすれば、真珠湾奇襲攻撃はアメリカ人の戦意を燃え上がらせこそすれ、消沈させるものではないことを予想しなかったのであろうか。

 ここに山本五十六の誤算があったのだと思う。あの時の情報技術の普及に気が付いていなかったか、その威力を軽視していたのではないだろうか。はっきりいえば、奇襲されたという危機感を、ラヂオという情報技術により、瞬時にアメリカ国民が共有するとは考えなかったのであろう。敵の政府(大統領)の戦意だけ考えていればよい時代はもう終わっていたことに気が付かなかったのではないか。

 そのように考えると、我が国は平時における情報戦略において既に負けていたのであって、そこから明らかになる結論は、情報戦略を受け持つ外務省の腐敗が敗戦原因の最たるものであり、さらにいえば、愚かな戦争へ国民を追いやった張本人は外務省なのである。
by antsuan | 2009-12-08 13:06 | 思想・瞑想・時代考証 | Trackback | Comments(6)
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Commented by Emitan at 2009-12-09 08:21 x
何故戦争挑発して来たのか!大日本帝国が巨大化して来たからなのでは無いでしょうか?数日前にテレビのインタビューでチャウナ国民の一人が経済大国世界第一位はアメリカだが、直ぐに我々が一位になるだろうと息巻いているシーンが目に焼き付きました。あああー言って仕舞ったー!
Commented by antsuan at 2009-12-09 11:28
・異教徒異端者は人間ではなく悪魔とおんなじで、抹殺するのが当然視していたのだと思います。日本人を人間扱いしたくなかったのではないでしょうか。

Emitanさん、「奢るもの久しからず」ですよ。それよりも、獅子身中の虫を何とかしなくては。
Commented by Emitan at 2009-12-10 09:32 x
獅子身中の虫? 獅子?米?中?マサカ日?
Commented by antsuan at 2009-12-10 10:16
・Emitanさん、日ですよ日。
虫というより癌細胞といったほうが正確かもしれません。
Commented by Emitan at 2009-12-10 22:29 x
獅子?猫では?マネキネコダック!
Commented by antsuan at 2009-12-11 08:04
・ハハハ、まったくその通りですね。
Emitanさん、しかし、来年は虎に豹変して欲しいです。(笑)