あんつぁんの風の吹くまま

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古傷



 デンマークに住むanthonbergさんがケガした指をブログに載せているので、私も自分の指の古傷のことを思い出しました。指は細ければ細いほど、血管が指の表面近くを走っています。それで、ちょっとしたケガでも動脈を切ってしまって大変なことになります。

 私の場合は左手の人さし指の付け根を割れたガラス管で突き刺してしまいました。ちょうど専売公社の中央研究所で卒業研究をしているときでした。それも間の悪いことに、中央研究所の無事故強化月間の初っぱなの事故でした。

 裂けた人さし指から動脈血と分かる真っ赤な血液が噴水のように吹き上げていました。自分では一瞬何が起こったのか分からなかったのですが、すぐそばにいた女性研究員が素早く傷口を押さえてくれてました。その女性研究員は私よりちょっと年上の年ごろの女性でしたが、指をぐるぐる巻いた白いハンカチが見る間に赤く染まっていくのにも動ぜず、しっかりと私の指を押さえて医務室まで連れて行ってくれました。もちろん、彼女の白衣まで血に染まって真っ赤でした。

 取り急ぎその医務室で何針か縫ってもらって一週間後に抜糸も済ませて、そのまま卒業研究を続けました。ところが、大学を卒業して一年ぐらい経った後に、そのケガをした人さし指をよく突き指することに気がつきました。そこで行きつけの整形外科医に診てもらったところ、第一関節を引っ張っている筋が切れている事が分かりました。しかも、その切れた筋は時間が経ってしまっているために縮んでいて元に戻せなくなっていたのです。

 そのままでは左手で物を摘むときに力が入りません。そこでその医師の指示に従って、指の第一関節を壊して固定する手術を受けたのです。おかげで物を摘むことは出来るようになりました。しかし指が曲がったままなので、その指の上に物が乗っかると痛くてたまりません。また、その部分だけ血行が悪くなっているので冷えてくるとやはり痛くなります。

 しかしそんなことよりも、その傷の痛みを感じるときに思い出すのは、私の指をしっかり押さえてくれたあの女性研究員の手のぬくもりなのです。
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by antsuan | 2009-10-18 22:39 | 文学・教育・科学・医療 | Comments(4)
Commented by mimizu-1001 at 2009-10-19 01:31
うーん、どっから見ても爺ぃの手じゃ。
こんな爺ぃの手を握ってくれたんじゃのぉ、その女性は。
Commented by antsuan at 2009-10-19 07:46
・そのころは化学者の卵の繊細な手だったような気がする。(苦笑)
Commented by yuuko-11 at 2009-10-19 10:00
全然関係ないがお毛毛こんなとこじゃないとこに生えればいいのにね(逃)
どの指だか忘れたけど、冬になると痛くなる指があるのね。
(骨ひびいらせたの)
血行悪くなるからかあと納得したワン。
Commented by antsuan at 2009-10-19 11:33
・夕子ママさん、こんなトコじゃないところにもちゃんと生えてます。
えっ、そんなところを言っているんじゃないって? (笑)

血管ってある程度は再生されるけれど、やっぱり一度切れたら繋がらないようです。
夕子ちゃんのお毛々の中に手を入れれば暖まってくるでしょ。(笑)