あんつぁんの風の吹くまま

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管長法話を読む

「管長法話」       建長寺派管長 吉田正道

  衝開碧落松千尺
 截断紅塵水一渓


 ヘキラクをショウカイすマツセンジャク、
 コウジンをセツダンすミズイッケイ

 碧空にそびえ立つ一本の千尺松、紅塵に蔽われた俗界をつらぬく一筋の渓水。超絶の風景。大慧禅師の言葉です。
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 それぞれが、より積極的に、相対的な分別にこだわることなく、全身全霊を打ち込んで、一心不乱にやり抜くことです。
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 今年二月、鹿児島県知覧特攻平和会館にて若き特攻兵の方々の遺書を拝読しました。若い純粋一途な姿に接し、涙なくしては、とても拝見することが出来ませんでした。
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 遺書の中から、宮城県出身、十八才、相花信夫さんの思いを紹介します。

   遺書
" 母を慕いて
  母上お元気ですか
  永い間本当に有り難うございました
  我六歳の時より育て下されし母
  継母とは言え世のこの種の女にある如き
  不祥事は一度たりとてなく
  慈しみ育て下されし母
  有難い母 尊い母
  遂に最後迄『お母さん』と呼ばざりし俺
  幾度か思い切って呼ばんとしたが
  なんと意志薄弱な俺だったろう
  母上お許し下さい
  さぞ淋しかったでしょう
  今こそ大声で呼ばして頂きます。
  お母さん お母さん お母さんと "

 純真無垢なひたむきな一少年の姿に、今では見られない究極な限られた生き様、感動を受けずにはおれません、これも又、碧落を衝開す松千尺、紅塵を截断す水一渓の消息です。


 仕事は何となくうまくいっているけれど、我が国に未来はあるのだろうかという漠然とした不安をぬぐいきれません。寝酒にとワイングラスを傾けながら、お寺から送られてきた臨済宗建長寺派宗務本院発行の小誌を開いて読んでみました。

 「殉国滅私」、我々に日本の平和を託し全身全霊を打ち込んだ先祖を思うと、己の我が侭さ加減が恥ずかしくなります。
 
by antsuan | 2009-10-14 23:57 | 思想・瞑想・時代考証 | Comments(6)
Commented by nakanokeiichi at 2009-10-15 06:40
我が国に未来  ですか
  財政上は破産していますから 大増税とインフレが近未来の日本ですね。
Commented by antsuan at 2009-10-15 07:50
・碧落を衝開す松千尺、孤高の信念。空を見上げると、そこかしこの雲が墓標に見えます。

ちゃんと、ご先祖様は見守って下さっていると信じています。
Commented by mimizu-1001 at 2009-10-15 09:37
あんつぁんの仕事がうまくいってるということは、あんつぁんによっていのちを支えられてる人がいるってことですよね。
そのプレッシャーは大きいですね。
Commented by antsuan at 2009-10-15 11:02
・みみずすましさん、いやいや、単なるお手伝いをさせてもらっているだけです。出来ないことの方が多くて歯がゆい思いもするのですが、そんないい加減な仕事でこちらの生活が支えられているかと思うと、プレッシャーと云うか、冷や汗たらりです。
Commented by kisaragi87 at 2009-10-17 13:29
「殉国滅私」だった時代、
死ななくてもいい命がなくなった時代がよかったとは思いませんが、
こんなかけがえのない命が平和の大切さをおしえてくれたことは
忘れちゃいけないとおもいます。
お母さんへの想いあまりに切ないですね。

ひとあし先に初トラックバックさせていただきました^^
Commented by antsuan at 2009-10-17 16:35
・キサラギさん、トラックバック有り難う御座います。こちらも遅ればせながら、トラックバック致しました。といっても、間違えて関係ないものを送ってしまいましたので、そちらで削除をお願い致します。

大人が歌ってこそ歌詞の重みが伝わるものがあります。