あんつぁんの風の吹くまま

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宇宙の平和利用

毎日新聞
社説:HTV打ち上げ 国際舞台の活躍に期待
 国際宇宙ステーション(ISS)の運用に欠かせない無人の補給機「HTV」が鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。1週間かけてISSに近づき、18日にドッキングする。
 HTVも、これを軌道に運び上げたH2Bロケットも、これが初打ち上げである。いずれも国産で、これまでの技術の集大成だ。日本の宇宙開発のステップアップにつながる重要な一歩であり、HTVが無事任務を果たすことに期待したい。
 これまで、ISSに物資を輸送してきたのは、米国のスペースシャトル、ロシアのプログレス、欧州のATVの三つだ。このうちシャトルは2010年の引退が決まっている。
 シャトル引退後には、ISSの外部に取り付ける実験装置を運べるのはHTVだけになる。ISS内部に大型機器を運ぶ唯一の手段ともなる。シャトルの後継機として課せられる任務は重要だ。
 ISSに近づくランデブーの方法も独自に開発した。軌道を徐々に調整し、最後は秒速7・7キロで飛ぶISSの真下に相対的に停止させる。これをISSのロボットアームでつかむ。万が一にもISSにぶつかるわけにはいかず、高度な技術が求められる。安全に配慮しつつ、準備を重ねてきた成果を見せてほしい。
 H2Bは、国産大型ロケットH2Aの打ち上げ能力を約1・4倍高めた。H2Aの第1段エンジンを2基束ねるなど、既存技術を利用し開発コストも抑えた。今後、年1機の割合でHTVを打ち上げる予定で、信頼性をさらに高めることが重要だ。
 今回の打ち上げは、今後の日本の宇宙開発政策を考えるきっかけにもなる。ひとつには、HTVは人間が活動できる1気圧の与圧部を持ち、有人宇宙船開発の一歩という見方もあるからだ。
 今のところ日本は独自の有人宇宙飛行計画を持たない。政府が6月に定めた宇宙基本計画でも、「有人を視野に入れたロボットによる月探査」という表現にとどまっている。一方、月・火星の有人探査計画を打ち出していた米国では、専門委員会が月再訪計画の見直しを求める報告書をまとめた。そうした状況の中で、日本が有人飛行にどうかかわっていくか、ビジョンが必要だ。
 ロケットの側にも課題がある。大型化には成功したが、衛星の需要はむしろ小型に向かうとの見通しもある。日本のロケットをどう開発・活用していくのか、戦略がいる。
 民主党は宇宙行政を一本化する政策を掲げている。宇宙の平和利用を堅持した上で、日本の技術力をどう生かすか。魅力的な道筋を示してほしい。

 この間の有楽町でのお茶会では一人っ子談義もちょっとしました。一人っ子でも男の子と女のことではかなり待遇に違いがあるのではないかと思うのですが、それよりも昭和三十年代の一人っ子はまた特別なのかも知れません。そこまで詳しくは話さなかったし、どうでもよいことなのですが、一人っ子の話をしていてフト思い浮かべたことは独占禁止法のことです。

 政治だって一党独裁はよくない。商品だっておんなじです。電電公社が通信網を牛耳っていた頃は公衆電話なるものが幅を利かせていましたが、今は見る影もありません。

 宇宙交通に関しては、絶対に米国やロシヤやチャイナなどの軍事大国に独占させてはいけません。制海権、制空権を有する国が軍事的に各国の安全保障を左右するように、これからは、制宇宙権をもつ国が軍事的に優位になるからです。間違いなく今現在も、核ミサイルを搭載した人工衛星が地球を回っているはずです。

 ですから、非軍国主義を貫く我が国は宇宙の非武装化を監視する意味においても制宇宙権を確保しておかねばならないのです。そして、ミサイル搭載衛星は即撃ち落とすか、国際社会に知らしめて警告を発する必要があります。あるいは我が国も宇宙軍事基地を作り制宇宙権を確保するべきでありましょう。

 宇宙を飛び交っている人工衛星は軍事的なものがほとんどです。その実態をつぶさに知れば、「友愛」は「隷従」と同意語であることに気が付くことでしょう。
by antsuan | 2009-09-12 12:37 | 文学・教育・科学・医療 | Trackback | Comments(0)