2009年 09月 01日
ルーズベルト欺瞞の日々新政権を担う民主党は、内閣が政策決定の重要な地位を占めるべく「国家戦略局」を設置すると云う。いよいよ我が国も安全保障を念頭に置いた国家戦略を立案するのかと思いきや、実際の中身は「政策立案実行部隊」と云うことらしい。 「国家戦略」の位置づけがその程度の発想でしかないとすれば、とても民主党に政権を任せられないと云わざるを得ないだろう。「国家戦略」とは、ルーズベルト大統領が実行に移したような、国民の命など意に介さない非情で冷酷な、国家体制維持のための計画をいうのだ。 ロバート・B・スティネットは、米国の「情報の自由法」に基づき、膨大な量の公文書や機密文書を入手して、ルーズベルト大統領が、日本を挑発してヨーロッパの戦争に参戦することをもくろみ、実行に移したことを明らかにした。 この本の著者は「あとがき」で、『つまり、われわれは(真珠湾攻撃を)予知していたということである。』と、結んでいる。しかし、日本人からすれば、ルーズベルト大統領の意のままに動かされた、悲しくも哀れな日本の国家像が見えてくるのだ。 したがって、我が国も、安全保障を念頭に置いた国家戦略をしっかりと立てておかねばならない。少なくとも、外国の国家戦略は戦争も躊躇しない冷酷非道なものであることを、これから政権を担う政治家に訴えたい。
by antsuan
| 2009-09-01 17:51
| 思想・瞑想・時代考証
|
Trackback
|
Comments(2)
Commented
by
sweetmitsuki at 2009-09-01 21:16
アメリカ発の金融危機、未曾有の不況、なんだか本当に戦争でも始まりそうで怖いです。
たとえ真珠湾が用意周到に仕掛けられたものだったとしても、原爆を落とされるまで戦争を終わらせられないように仕組まれていたとしても、歴史のifですが、もう少し何とかならなかったのかと考え込んでしまいます。 もしあの時の政治の担当者が民主党だら・・・ あ、いや、そんなことは考えたくもないです。
0
Commented
by
antsuan at 2009-09-02 09:45
・何時の世も、国家は指導者に翻弄されると云うことでしょうか。逆説的ですが、平和とは指導者のいない社会なのかも知れません。
mitsukiさん、歴史的には三国同盟締結が大きな分水嶺だったと云うことでしょう。三国同盟阻止に動いた米内光政、山本五十六、井上成美の海軍官僚につながる外務官僚がいなかった。 そこに至るまでだけでなく、それ以後もそして戦後もずっとずっと腐敗した外務省官僚によって我が国民は多大な犠牲を払ってきたことを、この本から知ることが出来ます。 |
平成15年(西暦2005年)3月開設
世の中、理不尽なことが多すぎます。それが普通の世界だということがようやく分かってきました。しかし人間として生きるためには獣のように本能に心をゆだねるのではなく、精神をしっかり持たねばなりません。「健全なる肉体に健全なる精神を宿らしめよ」を自戒の言葉に、右左あんつぁん(東北弁で臍曲がりなこと)の本領を発揮して、いろいろ書いてみたいと思います。どうぞ宜しく。
* * * お断り エキサイトブログ利用規約の禁止行為に抵触するような発言及びトラックバックについては断りなく削除します。 最新のコメント
記事ランキング
検索
フォロー中のブログ
海峡web版 掬ってみれば無数の刹那 (まめ)たぬきの雑記 マイ・ラスト・ソング カナダ生活♪~Cross... 草仏教ブログ 江戸川土手を歩く Hey! Manbow 中野 馨一が創る 外構、... 村人生活@ スペイン mitsukiのお気楽大作戦 九十代万歳! (旧 八... デンな生活 ふらわ~ずroom 夕焼けわんわん♪ 幸せごっこ お姫様とゾウリムシ 旅は靴ずれ世はお酒 私がローマで独りで始めたわけ 夕子ちゃんだより 飛んでも五分歩いても五分 遺言&形見分け 港座・酒田台町シネマスト... まろんだより ゆっくり生きる Just The Way... 黙って寝てはいられない!... 俺の心旅 閉鎖しました。 脳梗塞&重症筋無力症闘病ブログ 外部リンク
画像一覧
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... カテゴリ
ライフログ
歴史・伝統文化
政治経済
その他の文庫
タグ
ファン
ブログジャンル
|